川崎といえば、以前は良くないイメージを持つ人が多かったと思います。公害のまち、治安が悪いまち、風俗のまちetc……
私は川崎の隣の横浜市に住んでいますが、10年ほど前まではやはり似たようなイメージを抱いていました。たとえば単純に川崎駅近辺と横浜駅近辺を比べたとき、かつて後者の方が商業施設等の利便性が高かったのは確かでしょう。川崎の方が勝っていたのは大規模なソープランド街が近いことくらいでしょうか。だから、特別な事情がない限り、買い物等で川崎駅にわざわざ行くことはないという感じでした。
ところが、2002年にラ・チッタデッラがリニューアルオープンしたのを皮切りに、2003年の川崎DICE、2006年のラゾーナ川崎のオープン(個人的にはこれが決定的でした)等、再開発によって駅前に新しい商業施設が誕生し、今や中心駅前の買い物利便性と綺麗さでは川崎>横浜になったと感じます。横浜の方が勝っているのは東急ハンズの店舗規模とファーストキッチンの店舗数くらいでしょうか。ですから、現在では横浜駅よりも川崎駅に行く頻度の方が多くなっています。
次に、駅ではなく市全体に目を向けてみましょう。たとえばラゾーナに匹敵する横浜市の商業施設といえばららぽーと横浜でしょうが、ららぽーとは市の中心部から少々外れた所にあります。近年の横浜市は、主要施設や商業施設が一箇所に集中せずに比較的広範囲に分散する傾向があります。一方の川崎市は、中心駅の川崎駅近辺にほとんど全てのものが集積しているような印象です(市の北西部の新百合ヶ丘や溝の口はある程度健闘していますが…)。ラゾーナほどの施設が政令指定都市の中心駅前にドンと構えているのは凄いと思います。どちらの発展のしかたが良いかは好みの問題でしょうが、個人的には川崎市の「1箇所で全てが済む」感覚の方が好きです。また、横浜駅近辺はもっと徹底的に再開発して欲しい気がします。
話を最初に戻します。未だに川崎に悪いイメージを持っている人が世間には居ることに最近気づき、少々驚きました。上記の理由によって、私の中での序列は既に川崎>横浜です。客観的に見ても、川崎はもはや(川崎駅東側の一部地域を除いては)さほど嫌われなくても良い状態になっていることは確かです。
本文の最後に、関連リンクを一つ。
川崎と横浜のイメージの違いとは?(はまれぽ.com)
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