地球温暖化や都市化の影響で、最高気温が35度以上になる日が増えていることから、気象庁は天気予報で「猛暑日」という用語を使う方針を決めた。全国の予報官らが天気予報に使う「予報用語」を7年ぶりに見直すのに合わせて盛り込み、気象予報士や国民の意見を聞いたうえで最終決定する。早ければ来年夏にも「猛暑日」が登場する。
これまで暑さを表す言葉として、1日の最高気温が25度以上の日を「夏日」、30度以上を「真夏日」、夜間最低気温が25度以上の日を「熱帯夜」と呼んでいる。
ところが、1日の最高気温が35度以上の日が90年以降急増。主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)の合計で、この10年(97〜06年)で335日と、67〜76年の121日の3倍近くになっている。
このため、熱中症予防のためにもわかりやすい言葉を求める声が出ていたことから、気象庁は一般的な「猛暑」を活用することにした。
確かに、近年の首都圏の夏の気温を考えると、35℃以上の日を「猛暑日」と定めようとする気象庁案は適切だと思います。
しかし、次の案にはいささか疑問。
一方、災害をもたらすような低気圧をめぐっては、わかりやすい用語を求める意見が寄せられている。
この秋、サンマ漁船の座礁や竜巻被害など「発達した低気圧」に伴う被害が相次いだ。「超低気圧」や「爆弾低気圧」といった用語の使用を提案する動きもあったが、今回の見直し案では、これらの言葉は使わないことにした。
気象庁は「超という言葉では通常の低気圧とどう異なるかを示せない」「爆弾という言葉は不適切」とし、「急激に発達する低気圧」「猛烈な風を伴う低気圧」を使う考えだ。
「超低気圧」では駄目な理由が納得できません。「通常の低気圧とどう異なるかを示せない」とありますが、「真夏日」や「猛暑日」も予備知識が全く無ければ意味不明なのは同じでしょう。気圧や風速等を用いて明確に定義してから使えば、「超低気圧」でも何ら問題ないと思います。