2006年11月27日

気象庁の新用語案「猛暑日」

35度以上は「猛暑日」 気象庁が新用語案(朝日新聞)
 地球温暖化や都市化の影響で、最高気温が35度以上になる日が増えていることから、気象庁は天気予報で「猛暑日」という用語を使う方針を決めた。全国の予報官らが天気予報に使う「予報用語」を7年ぶりに見直すのに合わせて盛り込み、気象予報士や国民の意見を聞いたうえで最終決定する。早ければ来年夏にも「猛暑日」が登場する。

 これまで暑さを表す言葉として、1日の最高気温が25度以上の日を「夏日」、30度以上を「真夏日」、夜間最低気温が25度以上の日を「熱帯夜」と呼んでいる。

 ところが、1日の最高気温が35度以上の日が90年以降急増。主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)の合計で、この10年(97〜06年)で335日と、67〜76年の121日の3倍近くになっている。

 このため、熱中症予防のためにもわかりやすい言葉を求める声が出ていたことから、気象庁は一般的な「猛暑」を活用することにした。

確かに、近年の首都圏の夏の気温を考えると、35℃以上の日を「猛暑日」と定めようとする気象庁案は適切だと思います。

しかし、次の案にはいささか疑問。
 一方、災害をもたらすような低気圧をめぐっては、わかりやすい用語を求める意見が寄せられている。

 この秋、サンマ漁船の座礁や竜巻被害など「発達した低気圧」に伴う被害が相次いだ。「超低気圧」や「爆弾低気圧」といった用語の使用を提案する動きもあったが、今回の見直し案では、これらの言葉は使わないことにした。

 気象庁は「超という言葉では通常の低気圧とどう異なるかを示せない」「爆弾という言葉は不適切」とし、「急激に発達する低気圧」「猛烈な風を伴う低気圧」を使う考えだ。

「超低気圧」では駄目な理由が納得できません。「通常の低気圧とどう異なるかを示せない」とありますが、「真夏日」や「猛暑日」も予備知識が全く無ければ意味不明なのは同じでしょう。気圧や風速等を用いて明確に定義してから使えば、「超低気圧」でも何ら問題ないと思います。
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2006年11月23日

今年2人目の国内狂犬病患者

ほんの1週間前に国内36年ぶりの狂犬病死者が出たばかりだというのに、今年2例目の国内狂犬病患者が発生してしまいました。

横浜でも狂犬病、60歳代の男性が重体(産経新聞)
 厚生労働省は22日、フィリピンで犬にかまれ帰国した60歳代の男性が、狂犬病を発症したと発表した。男性は横浜市内の病院に入院しているが、重体。狂犬病の国内での発症は、16日に京都市内の60歳代の男性(死亡)で、36年ぶりに確認されたばかり。厚労省はあらためて、海外渡航中に動物に咬まれないよう注意を呼びかけている。

 新たに発症したのは、フィリピンのマニラに滞在、家族のいる横浜市内に10月22日に帰国していた日本人男性。15日に発熱や倦怠(けんたい)感などかぜのような症状があらわれ、19日に同市内の病院で診察を受けた。同日夜、呼吸困難に陥り、20日に再び受診したところ、風や水を恐れるといった狂犬病の症状がみられ、市内の別の病院に転院。国立感染症研究所に検査依頼があり、21日夜、狂犬病と断定された。

 男性は約2年間からマニラ近郊に滞在。8月に居住地近くで、飼い犬に右手首を咬まれたが、現地で狂犬病のワクチン接種を受けていなかった。

当ブログでこれまで何度か書いてきたとおり、狂犬病は発症後死亡率が事実上100%の(ある意味で)最凶最悪な感染症です。万一、海外で動物に噛まれたら、遅くとも48時間以内に何が何でもワクチンを打つことを心がけるべきでしょう。
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2006年11月21日

2008年、慶応大学に薬学部誕生

見出しを見た瞬間、私立の学校法人どうしの合併って珍しいな、と思いました。案の定、実現すれば4年制私大としては56年ぶりだそうです。

慶応大と共立薬科大が合併へ…08年目指し協議(読売新聞)
 慶応義塾(東京・港区)と共立薬科大(同)は20日、合併を前提に協議を行うことで合意したと発表した。慶応は2008年4月に大学に薬学部、大学院に薬学研究科を新設する方針。予定通りに合併が行われれば、4年制私大の学校法人では1951年の日本大、東京獣医畜産大、52年の日本医大、日本獣医畜産大の合併以来、3例目となる。大学の志願者数と入学者数が一致する「大学全入時代」が来年度に迫り、大学の生き残り競争が激しくなる中で、今回の合併は注目を集めそうだ。

再来年、慶応に薬学部誕生となれば、間違いなく私立薬学部の中では一躍最難関に躍り出ることでしょう。

 共立薬科大では、今年度から薬学部が4年制から6年制に変わったことで、学生離れが進み、今年度入試の志願者数が前年度比で14%も減少していた。また、6年制への変更に伴い、病院実習の期間が大幅に増えたため、「病院を持たない薬科大学としては限界がある」と判断。医学部、病院、研究施設を備える慶応大との合併を希望した。

 一方、慶応大には、医学部や理工学部、看護医療学部などがあるものの、薬学部はなかった。このため、合併による新学部設立を新たな目玉とすることで、質の高い学生を確保できると判断したとみられる。

薬学部は、従来の共立薬科大の建物内に置かれるのでしょうか。信濃町の慶応病院で実習を行うとなると、移動距離が気になるところです。アクセスマップによると、共立薬科大学は港区芝公園と浦和に校舎があります。浦和は論外ですが、芝校舎と慶応病院だったら、距離は5km足らずなので、まずまずの近さ。道路状況が良ければ車や自転車なら素早く移動可能。ただ、鉄道の便はいまひとつかも知れません。駅から若干歩きますが、都営大江戸線の大門〜国立競技場を利用するのが無難でしょうか(他の手段だと乗換えを要します)。

【関連サイト】学校法人慶應義塾と学校法人共立薬科大学は、合併を前提として協議に入ることで合意(PDFファイル。慶応の公式プレスリリース)
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2006年11月15日

マジック用硬貨変造事件報道への所感

1つの事件に関する2つのメディアの記事を読み比べてみます。私は全く違う印象を受けたのです。

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2006年11月05日

東急ハンズ藤沢店大晦日に閉店

普段から、当ブログのテーマには非全国区のローカルな話題(松屋やFK)が少なくありません。松屋やFKがない地域にお住まいの方には申し訳なく思っています。

さて、当エントリは、事実上神奈川県限定の話題なので、更にローカルです。すみません。

東急ハンズ藤沢店が、今年の12月31日に閉店するそうです。
2006年大晦日、東急ハンズ藤沢から撤退

藤沢店は、店の規模も地域の人口も中途半端。普段の客の数もお世辞にも多いとは言えませんから、撤退もやむなしでしょうか。
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2006年10月11日

ケニアのモスクで…

海外のお馬鹿ニュースという感じですが、少々気になりました。

モスクでセックスしたカップルに実刑判決=ケニア(ロイター→ライブドアニュース)
 ケニアで、イスラム教礼拝所(モスク)の中でセックスをしていたバチ当たりな男女が、実刑判決を受けた。

 ピーター・キマニ、ジェニファー・ワイリム両被告は今月3日、首都ナイロビの北約100キロのギルギルにあるアブバカル・モスクで、こともあろうにイスラム教徒が祈りを捧げている真っ最中に、物陰でふらちなお楽しみにふけっていた。その「妙な物音」に気づいた信者に発見されたのだが、9日の法廷では、両被告とも泥酔してそこがどこだかわかっていなかったと主張、情状酌量を求めた。

 しかし、イスラム教の重要な宗教的期間であるラマダン(断食月)に行われたハレンチ行為に、裁判長も「宗教への非常に不快な冒涜で、情状酌量の余地はない」とバッサリ、結局それぞれ懲役1年6カ月の実刑判決が下されたのだった。ちなみに、2人ともイスラム教徒ではないという。

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2006年09月28日

卵投げで失明?

私は1日に最低1個は卵を食べる食生活なので、次の見出しが目に留まった瞬間、「むむ、卵の成分は目に悪いのか??」と愕然としてしまいましたが… 

生卵投げは危険! 英研究チームが失明リスクを報告(ロイター)
 欧米で、ハロウィンの余興の一つとして楽しまれる生卵の投げ合いが、深刻な目のケガにつながるおそれが高いとする調査報告が、王立リバプール大学病院のジョン・ダーニアン博士らによる研究チームによってまとめられ、専門誌「エマージェンシー・メディカル・ジャーナル」に掲載された。

 研究チームは米国で1988年のハロウィン・シーズンに、卵を投げつけられたことにより起きた目の損傷5例を挙げている。うち2例は失明した。また2003年ごろにもアイルランドで同様の症例が3例あったとしている。

ハロウィンでは卵投げもするとは知りませんでした。ハロウィンって日本では余り普及していないので、ある意味安心。
 同報告では、卵による負傷はハロウィン・シーズンに集中していると指摘、「卵は充分な重さを持ち、手で投げただけでも重傷を負う恐れがあり、いたずらではすまないことになりかねない」と指摘している。ハロウィンは、キリスト教の諸聖人の日の前晩にあたる10月31日に行われる行事。 

なるほど。卵の成分が原因ではなく、運動エネルギーがモンダイというわけですか。これなら、ますます安心です。
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28年前の殺人賠償責任への地裁判断

今年の5月31日のエントリ損害賠償の“時効”の続報的エントリです。

刑法上の時効成立後に出頭した殺人事件の加害者に損害賠償責任があるか否かについて、地方裁判所の判決が出ました。

殺人については1978年の犯行時点を「不法行為の時(民法724条)」とみなし、既に20年の除斥期間(損害賠償請求可能な期間)が過ぎているので賠償請求権なし。ただし、遺体隠匿は殺人と別な行為と見なして賠償を認める、という判決でした。

28年前の殺人への賠償を認めなかったことについては、除斥期間に関する過去の判例に即した判断だと言えるでしょう。遺族の立場からは当然納得できないわけですが…… 原告側は控訴するようなので、引き続き上級審の判断にも注目してまいります。

以下、ニュース記事の引用を。
28年前の殺人事件、時効で賠償も認めず(日刊スポーツ)
 78年に東京都足立区立小教諭の石川千佳子さん(当時29)を殺害し、遺体を自宅に約26年隠して殺人罪の公訴時効後に自首した同小元警備員の男(70)と足立区に対し、遺族3人が約1億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。

 永野厚郎裁判長は殺人への賠償について「20年の除斥期間(権利の存続期間)が経過し、請求権が消滅した」として認めず、足立区に対する安全配慮義務違反などへの賠償請求も同様に“時の壁”を理由に退けた。

 ただ「2年前まで遺体を隠し続けたことで故人を弔い、しのぶ権利を奪った。敬愛・追慕の念も侵害した」として男に慰謝料など計330万円の支払いを命じた。原告の石川さんの母と弟2人は控訴する方針。

 原告側は昨年4月に提訴。「殺害と遺体を床下に埋めた行為、その上で生活を続けた行為は一連の不法行為であり、除斥期間の起算点は遺体の上で生活をやめた時点」と主張した。

 これに対し、永野裁判長は「一連の不法行為と評価するのは可能だが、殺害とその後の行為では質が大きく異なり、軽い方の行為が続いているからといって重大な不法行為についての除斥期間の起算を遅らせることはできない」と判断した。
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2006年09月23日

台風14号(2006年)

私は関東地方南部に在住しています。以前にも書いたと思いますが、日本で最も台風の被害が出にくい地域は関東地方だと感じています。言うまでもなく九州・四国・中国地方辺りが最危険地域ですが、これらの地域を通過した台風は日本海経由で東北や北海道に達し、結果的に関東地方はほぼ無傷の場合が多いようです。先日の台風13号がまさにそんな感じでした。

さて、非常に強い台風14号が、これを書いている時点で小笠原諸島付近に居ます。

台風情報(気象庁)

予報を見る限り、台風中心の日本本土上陸は無さそうですが、北寄りのコースを進んだ場合、24日(日)頃に関東地方南部がギリギリで暴風圏に入る可能性があります。久々の暴風圏を体感できるか? ほんの少し楽しみです。「楽しみ」と言うと変に思われるかも知れませんが、個人的に24日には何の予定もなく仕事も休みだし、家の近所には氾濫しそうな河川も崩れそうな地形も皆無なので、強い台風が来ても構わないのです。 

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2006年09月21日

渋谷公会堂改名

渋谷公会堂が“CCレモンホール”に−サントリーが命名権取得(サンスポ)
 サントリーは20日、10月1日に新装オープンする渋谷公会堂(東京都渋谷区)の命名権(ネーミングライツ)を渋谷区から取得し、名称を「渋谷C.C.Lemonホール」にすると発表した。

渋谷区のスポンサー募集で、大手広告代理店の電通が落札。広告主を募集していたもので、名称は3者で合意した。契約は2011年9月末までの5年間で、契約金は年間8000万円。

ビタミンC入り微炭酸飲料の商品名を採用した理由について、サントリーでは「幅広い年齢層に支持されている商品のコンセプトが、幅広い世代に親しまれている渋谷の街にマッチする」(広報部)と話している。

電通では、今後も公共施設の命名権制度導入が進むとみており、命名権ビジネスを本格化させる方針。


渋谷公会堂ですか! 私の世代では、渋谷公会堂の存在を往年の日本テレビ系歌番組NTV紅白歌のベストテンザ・トップテンを通じて知った人が少なくないことでしょう。地方の中学生の修学旅行コースの定番でした。

そんな渋谷公会堂が「渋谷C.C.レモンホール」に改名するというのも、時代の流れでしょうか。とは言え、命名権を取得したサントリーさんには個人的な不満が一つ。

最後は当ブログならではの締め方で
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ベネディクト16世発言の件

ローマ法王ベネディクト16世が「イスラム教は暴力的」と受け取られる発言を行い、イスラム諸国が激怒している件について。

法王のジハード批判発言にイスラム諸国の反発相次ぐ(9月16日 朝日新聞)
法王は母国ドイツを訪問中の12日、南部のレーゲンスブルク大学で30分余りの講義を行い、14〜15世紀のビザンチン帝国マヌエル2世パレオロゴス皇帝の「ムハンマドが新しくしたことを見せてみなさい。邪悪と冷酷しか見つからないだろう」という言葉を引用。「暴力による布教は論理的ではない。暴力は神の本質と両立しない」などと話し、聖戦を批判した。

これ以後のニュースソースへのリンクは省きますが、9月16日にはベネディクト16世が「遺憾」を表明したものの、多くのイスラム諸国は納得せず、アルカイダなどのイスラム系過激派が攻撃予告声明を出しているのが現状。

この件について、私の感想を簡潔に書きます。

イスラム教徒のなかで、現に暴力を利用している者は一握りに過ぎません。また、イスラム過激派のテロが教義に起因するかどうか、誰もが納得する客観的な検証は不可能でしょう。その意味で、ローマ法王の発言は不用意だったと思います。

一方、イスラム諸国の反応も残念。法王批判自体は理解できます。しかし「イスラムは暴力的だ」と“誤解”されても仕方ない行動を取る連中が居ることも事実。法王批判のついでにそういう連中も批判して欲しかったなあ。そうすれば、欧米人のイスラムへの悪感情は緩和されるでしょう。

それにしても、イスラムを少し批判するだけでこれほどの騒ぎになるというのは、日本人(の多く)には納得しがたいところでしょう。ブログ炎上程度で騒いでいる日本は平和です。

【参考サイト】Meeting with the representatives of science in the Aula Magna of the University of Regensburg(バチカン市国のサイト)
9月12日のベネディクト16世演説の全文です。
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2006年09月11日

流行語大賞と愚かな高野連

以前にも書きましたが、私は年末恒例の「流行語大賞」を高く評価してません。理由は2つ。1つは、ある種のメディアで頻繁にとりあげられた言葉が選ばれることが多く、余りテレビを観ない私の感覚に合わないことがあるから。もう1つの理由は、明らかに大衆に浸透したと思われる言葉でも、政治的な配慮で選ばれない場合があること(例えば昭和天皇逝去の1989年に「自粛」or「自粛ブーム」が選ばれなかったのは不満でした)。

早実の斎藤佑樹投手関連で「ハンカチ王子」が流行語大賞に選ばれるか否か、という話題が出ているようですが、これを「流行語」とするのには抵抗があります。特定メディア(フジテレビのワイドショー?)の人工的造語というイメージが私の中では極めて強いからです。

しかし、「流行語大賞」以上に私の評価が低いのは高野連という団体。

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タグ:高校野球
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2006年09月01日

須賀川一中柔道部“事故”の件

昨日のニュースの中で、最も気になったものに関して。

柔道で重体の生徒、介護費60年分求め県など提訴へ(読売新聞)
 福島県須賀川市の市立第一中学で2003年、当時1年生の女子生徒(15)が柔道部の練習中に頭を打って意識不明の重体となった事故で、学校側が安全配慮義務を怠ったなどとして、女子生徒と両親が、県と市、けがを負わせた元男子部員(16)とその母親(48)を相手取り、31日、今後約60年にわたる介護費用と慰謝料など約2億3000万円の損害賠償を求める訴訟を福島地裁郡山支部に起こす。

 訴えによると、03年10月、顧問の教諭らが不在の練習中に女子生徒が足を痛めたため休憩を取ったところ、部長の男子部員が怒り、女子生徒を投げたり、けったりしたうえ、数回にわたって道場の畳に頭から落とした。女子生徒は間もなく意識を失い、病院に運ばれたが、急性硬膜下血腫(けっしゅ)と診断され、現在も意識が戻っていない。

 24時間介護が必要で、04年11月にホームヘルパー2級の資格を取った母親(43)と外部のヘルパーの介護を受けている。女子生徒は中学入学後に柔道を始めた初心者だった。

 原告側は、県と市に対し「顧問らが練習に立ち会うなどの安全配慮を怠った」、男子部員に対しては「女子生徒の技量や身体状況に全く配慮することなく、暴行を加えた」としている。

 事故を巡っては、須賀川署が05年9月、監督を怠ったなどとして、当時の顧問教諭(42)と副顧問の講師(31)を業務上過失傷害の疑いで福島地検郡山支部に書類送検している。

(太字は引用者による)

上記ニュース記事のタイトルと第1段落だけを見れば部活の練習中の事故だと読めますが、「練習」とは合意の上で行うもの。一方的な「しごき」や「制裁」目的で技を掛ける行為は「練習」と呼ぶに値しません。男子生徒は当時13歳だったので刑法上の罪には問われませんが、実質的には「事故」ではなくれっきとした「傷害事件」でしょう。

また、2億3000万円の賠償要求は一見高額に思えるかも知れません。しかし、急性硬膜下出血は極めて予後が悪い症状であり、正常な生活への復帰はまず望めません。被害者の両親の心情からは妥当な要求金額だと思います(司法が認めるかどうかは別ですが)。
【参考サイト】急性硬膜下血腫(脳外科疾患情報ページ)

このような事件を防ぐにはどうすれば良いか?

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2006年08月06日

顔文字使用の際は要注意

なぜか心に残った短いニュース記事から。

私自身はメールや掲示板等で余程のことがない限り「顔文字」を使いませんが、他人が使用する分には全く気になりません。しかし、使うならば、顔文字を快く思わない人も存在することを念頭に置きつつ、状況によっては使用を控えることも必要だと感じました。

救出メール、緊迫性なし判断=友人あてで「顔文字」−女性監禁傷害・大阪府警(Yahoo 時事)
 大阪府茨木市のマンションで、女性会社員(24)が5カ月間監禁された事件で、女性の両親の捜索願を受けた府警堺東署が、女性が監禁直後に救出を求めたメールが友人あての上、文面に若者が好んで使う「顔文字」が使われていたため、緊迫性がないと判断していたことが6日、分かった。

まさか顔文字ごときでこんな判断をされるとは、被害者にとって想定外だったことでしょう。この件に関しては、警察の判断にも問題があったのかも知れません(この短い記事だけからは断言できませんが)。しかし、仮に顔文字を使わなければ早い時期に捜査が開始していたことも事実。

緊急時には、顔文字を使わないことを心がけるのが無難のようです。
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2006年07月09日

高木功が大麻で逮捕

全日本プロレスに出場していたプロレスラーが大麻で逮捕されたニュースについて。

嵐が大麻所持で逮捕、全日マットから追放(日刊スポーツ)
記事見出しの前半だけを読んだ瞬間、元・横浜銀蝿のリーダーの嵐が逮捕されたか? と思った人はこの世に私だけではないでしょう。ちなみに、横浜銀蝿メンバーで逮捕歴があるのは翔(覚せい剤)。

プロレスラーのほうがすぐに思い浮かばなかったのは、ファンの端くれとして恥ずかしい限り。

ところで、大麻に関する私の見解は、昨年5月のエントリ大麻について調べてみるに書いてあります。簡単にまとめると、大麻は他のハードドラッグに比べれば遥かに無害なので大麻使用自体はさほど悪いと思えないが、国法を守れない人は好きになれない、という感じです。

なお、今回逮捕された高木功容疑者はプロレスラー「嵐」としては2代目にあたります。初代の嵐といえば「ダンク・タニ」や「大黒坊弁慶」などのリングネームで知られる小谷一美でした。
【参考リンク】高木功 - Wikipedia小谷一美 - Wikipedia
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2006年07月05日

切断って嫌い

個人的に、北朝鮮のミサイル発射などよりも嫌な感じがするニュース。

[指切断]公衆トイレに指、男性が自ら切断 福島(毎日新聞)
3日午後5時15分ごろ、福島市本内の市営球場脇で「公衆トイレに指がある」と通報があった。男子トイレの床に切断された指が1本転がっており、横に大工用具の「のみ」があった。警察が調べたところ、同市内の無職男性(47)の右手の薬指と分かった。同日午後に自ら切断したらしく、警察は男性から事情を聴いている。


身体を切ったり斬ったりする話は苦手です。だから、リストカッターの気持ちが全然理解できません。もしも私が自殺の真似事をするなら、ビニール袋を被って窒息ごっこなどの別の手段にします(注意:手首を少し切るよりもこの方が遥かに命が危ないので良い子は真似しないように)。

手首を少し切るだけでも嫌なのに、ましてや指を自分で切断するなんて(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル…… ここは、是非事情を明らかにして欲しい気分です。
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北朝鮮ミサイル報道の傑作(?)

原則的に、当ブログでは政治を扱わないことにしています。一見政治ネタに見えるこのエントリも、主旨は政治ではありません。

北朝鮮がテポドンを含む6発のミサイルを発射した件を報じたニュースの中で、一番笑えたのが次の記事。

北朝鮮は"無法者外交"―鳩山民主党幹事長 ミサイル発射を非難(ライブドアニュース)

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2006年07月03日

山崎製パンの東ハト買収の件

既に大きく報じられているニュースですが、簡潔な感想を二言ほど。

山崎製パン:東ハトを買収へ
 製パン最大手の山崎製パンは、経営再建中の菓子メーカー、東ハトを買収する方針を固めた。3日に正式発表する。東ハト株を持つ投資ファンドのユニゾン・キャピタルなどから株式を買い取る方針で、買収額は200億円前後。スナック菓子のシェアは、カルビーに次ぐ2位になる。

山崎製パンが東ハトの現行製品を売る際、どのブランド名にするのか、少し気になります。特に「暴君ハバネロ」について。「ヤマザキ 暴君ハバネロ」にしても「ヤマザキナビスコ 暴君ハバネロ」にしても、今一つ従来の企業イメージに合わない感じがするのは私だけでしょうか。「東ハト」または「東鳩」の名前だけは残すのが妥当な線ではないかと思います。

 東ハトは52年創業。ゴルフ場開発の失敗などで03年に民事再生法の適用を申請し、ユニゾンなどが菓子事業を買収して新会社を設立。再建に向けサッカーの中田英寿選手を非常勤役員に迎えるなどして注目を集めていた。

東ハトが中田英寿氏を非常勤役員に迎えているとは、全く知りませんでした。私が余りテレビを観ないことも一因かも知れませんが、中田氏ほどの人を起用するなら、私のような人間にも届くように広報する企業努力があって然るべきではなかったか、と思います。
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2006年06月07日

JR東の列車内全面禁煙

JR東日本が来春から特急列車内を全面禁煙にする、というニュースは各メディアが伝えていますが、特に興味深い記述が毎日新聞にありました。

列車内全面禁煙:来春からすべての特急に拡大 JR東日本(毎日新聞)
 JR東日本は6日、乗車2時間未満の特急列車内で実施してきた車内禁煙を、来年春から新幹線を含むすべての特急列車に拡大すると発表した。愛煙家対策として、特急列車が発着する14駅に喫煙ルームを増設する。特急列車の全面禁煙はJR北海道に続き2社目。92年夏、山手線各駅で分煙を実施して14年を経て、東日本管内の列車内が寝台特急などを除き、全面禁煙となる。

駅などの禁煙や分煙は今では常識化していますが、わずか14年前にはそのような対策は全くなされていなかったのですねえ。言われてみれば確かに、という感じ。

なお、私自身は非喫煙者なので、禁煙エリアの拡大には無条件で賛成でございます。
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2006年05月24日

堀江被告の回答

ライブドア事件の中心人物である堀江貴文被告による、各報道機関からの質問への回答書がライブドアニュースに掲載されています。

堀江被告、心境を文書で公表(ライブドアニュース)

刑事被告人への質問ということで、質問内容も概して当たり障りがないものですし、堀江被告の回答も想定できる範囲内。だから、ここでは内容そのものには特に触れません。リンク先をご覧ください。

印象に残ったのは、堀江被告の回答が手書き文書であること。堀江被告にとっては、パソコンで文書を作ってプリントアウトする方が絶対に速いはずなのに。手書きの方が世間への心証が良いと判断したのでしょうか? それとも、彼のパソコンが捜査当局に全て押収されたのでやむを得ない選択だったのでしょうか? 少し興味があります。

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