2012年09月28日

優先席携電使用→注意→注意→傷害のニュース記事の件

当ブログの現在のテーマとはあまり関係ないニュースですが、印象に残ったものです。

駅のエスカレーターから男性突き落とす 東京・亀有(msn産経ニュース)
一部引用します。
同署によると、電車内のシルバーシート付近で携帯電話を操作していた女性に男性が注意したところ、丸井容疑者が「言い方がひどい。言い過ぎだ」などと仲裁に入り、口論になったという。男性は亀有駅で降りたが、丸井容疑者が追いかけた。2人に面識はなかった。

登場する3人の中で違法行為を犯しているのは容疑者だけです。容疑者が最も悪いことは大前提とした上で、この記事に関する所感を以下に書きます。

優先席付近での携帯電話電源オフは、鉄道会社が明文化した一種のルールですが、法的拘束力のないお願いレベルのものです。すなわち強制力のないローカルルールに過ぎません。しかも、電源onだけで他人に物理的な被害が及ぶ可能性は今やほぼゼロです(参考:これとかこれ)。ですから、男性は女性に注意すべきではなかったと思います。どうしても携電使用を咎めたければ、鉄道会社の社員に通報するしかないでしょう。

ですから、仲裁を試みた容疑者に対し、私は若干の共感を覚えるのです。とは言え、電車の外まで追いかけるのはやり過ぎですし、エスカレータから突き落とすなど論外ではありますが…

やはり、マナーレベルのことで他人に注意する行為は危険だと思います(関連エントリ:御茶ノ水駅警官転落事件への所感)。

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2012年08月06日

住基カードは普及すべきである

写真つき住民基本台帳カードは、公的機関では確実に身分証として使えますが、極めて残念ながら、民間ではまだ使えないところが存在します。何故でしょう? 住基カード導入初期に偽造事件があったからでしょうか? それとも一部企業が住基カードを認識していない、もしくは軽視しているからでしょうか?

日本の現状では、この種の身分証として最も万能なのはどういうわけか運転免許証です。しかし、免許証は当然ながら免許を取らない人間や返上した人間には使えないという大きなデメリットがあります。これから少子高齢化が加速する日本では、免許を持たない高齢者の割合が増加することが考えられます。したがって、もしも私が為政者ならば、民間でも公的機関でも住基カードの地位を免許証と同等以上に引き上げる施策を速やかに実行するところです。

以下は、ニュースから引用。広島県の住基カード普及率は3%とのこと。首都圏ではもう少し多くなるかも知れませんが、大差はなさそうです。

魅力なく住基カード普及3%(中國新聞)
 国民の個人情報を一元管理する住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の導入から、5日で10年を迎えた。広島県内の住民基本台帳カード(住基カード)所持率は4%にも届いていない。システム構築に全国の自治体は計390億円を投じたが、利便性は乏しく普及が進んでいない。


以上、歩行者の立場を重視する当ブログにある意味ふさわしいエントリをお送りしました。
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2011年12月01日

2011流行語大賞への簡潔な所感

今日は無信号横断歩道に関する文章はお休みにして、一般的なニュース関係から。「ユーキャン新語・流行語大賞」の結果を引用しつつ「これは違うだろ」とツッコミを入れるのはブロガーにとっての年末の風物詩です。

本日2011年度の大賞とトップ10が発表されたので、まずは公式サイトから引用しておきます。
◎年間大賞・トップテン 
 なでしこジャパン
◎トップテン
 絆
 スマホ
 どじょう内閣
 どや顔
 帰宅難民
 こだまでしょうか
 3.11
 風評被害
 ラブ注入

個人的にサッカーに全く興味が無いので、大賞の「なでしこジャパン」にはピンときません。そもそも昨年以前から割と広く知られている言葉ですから、今更感を覚えます。「スマホ」「帰宅難民」「風評被害」辺りも、確かに今年脚光を浴びた出来事に関する用語ではあるものの、昨年以前から私の中では定着していた言葉なので、今更感を覚えます。

さて、私的流行語大賞を1つ選ぶとすれば、「建屋」です。今年の原発事故をきっかけに、発電所内の建築物を業界では「建屋」と呼ぶことを初めて知りました。おそらく大部分の日本国民も同様でしょう。今年ならではの「流行語」にふさわしいと考えます。次点は「計画停電」かな。いずれも本家ユーキャンではノミネートされていましたが、惜しくもトップ10には入りませんでした。
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2009年12月31日

2009年DS版十大ニュース

マスメディアの「十大ニュース」や「重大ニュース」の類は、近年は読者からの投票で決めるという建前(?)で公表しているケースが多いようです。たとえば読売はこんな感じです。
2009年読者が選ぶ10大ニュース

ランクインしたニュースの見出しを書き写しておきます。
1位 衆院選で民主308議席の圧勝、歴史的政権交代で鳩山内閣発足
2位 日本でも新型インフルエンザ流行
3位 「裁判員制度」スタート
4位 日本がWBC連覇
5位 酒井法子容疑者、覚せい剤所持で逮捕
6位 天皇陛下即位20年
7位 高速道「上限1000円」スタート
8位 イチロー選手が大リーグ史上初の9年連続200安打
9位 巨人が7年ぶり21度目日本一
10位 「足利事件」の菅家さん釈放 DNA鑑定に誤り

公的なニュースメディアとしては妥当な線でしょうか。


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2009年12月03日

2009新語・流行語大賞

12月1日に今年度のユーキャン新語・流行語大賞が発表されました。結果を公式サイトから引用しておきましょう。
トップテン・年間大賞 政権交代
トップテン こども店長
トップテン 事業仕分け
トップテン 新型インフルエンザ
トップテン 草食男子
トップテン 脱官僚
トップテン 派遣切り
トップテン ファストファッション
トップテン ぼやき
トップテン 歴女(レキジョ)

うーむ、「政権交代」「ぼやき」には今更感を覚えますが、他の8語については一応旬な言葉なのかも知れません。

ところで、私にとっての今年最大の流行語は上の10語の中にはありません。ここで、恒例のDS版流行語大賞を発表します。TOP1のみの発表とさせていただきます。

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2009年11月11日

市橋容疑者逮捕・移送への所感

昨夜から、メディア報道は市橋達也容疑者逮捕のニュースが90%を占めています(残り10%は森繁久彌氏死去)。

さて、市橋容疑者移送について、捜査当局への不満が1つだけあります。

頭から黒いジャンパー 市橋容疑者移送 周囲は混乱も(朝日新聞)
 午後11時45分過ぎ、新幹線は東京駅に到着。乗客と報道陣を降ろした後、市橋容疑者はカーテンを閉め切った車内を先頭の16号車まで移動。私服の捜査員に両脇を抱えられ、ジャンパーをかぶったままホームに降り、押し寄せる報道陣らの人波をかき分けて駅前に止めてあった車に乗り込んだ。車は11日午前0時40分すぎ、捜査本部のある千葉県市川市の行徳署に到着。市橋容疑者はジャンパーをかぶったままの姿で車を降り、署内に入った。

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2009年10月02日

鞆の浦埋立架橋計画問題への所感(書きかけ)

今年行われた裁判の中で、個人的に最も納得がいかない判決でした。

「鞆の浦」工事差し止め=景観「国民の財産」と初判断−調査、検討不十分・広島地裁
 広島県福山市の景勝地「鞆(とも)の浦」の埋め立て・架橋計画について、住民ら約160人が歴史的景観が損なわれるとして、県を相手取り、埋め立て免許交付の差し止めを求めた訴訟の判決が1日、広島地裁であった。能勢顕男裁判長は鞆の浦の景観は「国民の財産というべき公益」と指摘、事業の必要性に関する調査、検討が不十分だとして、被告側に許可しないよう命じた。
 景観を理由に公共事業の差し止めが認められるのは初めて。判決は開発と環境保護をめぐる議論にも大きな影響を与えるとみられる。
 能勢裁判長は、事業について「景観に及ぼす影響は決して軽視できず重大」と指摘。山側にトンネルを掘る案でも道路の混雑は解消される可能性があるとし、埋め立てについて「景観保全を犠牲にしてまでもしなければならないか大きな疑問が残る」とした。
 駐車場不足の解消など他の事業実施の根拠についても調査、検討が不十分とし、埋め立ての必要性を認めることは合理性を欠き、許可は知事の「裁量権の範囲を超える」と認定した。
 万葉集にも詠まれ、江戸時代の港湾施設も残る鞆の浦は、宮崎駿監督が映画「崖(がけ)の上のポニョ」の構想を練った地ともいう。


あとで追記します。
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2009年09月20日

畳平の熊への所感

クマ:バスターミナルで暴れ、9人負傷 岐阜・乗鞍
 19日午後2時半ごろ、岐阜県高山市丹生川(にゅうかわ)町岩井谷の山岳有料道路・乗鞍スカイライン終点の「ひだ丹生川乗鞍バスターミナル」で、観光客ら男女9人がクマに襲われた。うち4人が顔をかまれたり足の骨を折るなどして重傷、残る5人も顔や手などをひっかかれて軽傷を負い、病院に搬送された。

 クマは約3時間半後、ターミナルの建物内で、県警の要請を受けた地元猟友会員に射殺された。体長約130センチ、体高約80センチで、4〜5歳以上の雄のツキノワグマとみられる。

 県警高山署によるとクマは最初、ターミナル近くの魔王岳の登山道入り口で観光客を襲い、救助しようとした乗鞍環境パトロール隊員や旅館関係者にも、登山道や駐車場で馬乗りになるなどした。

 さらにクマはレストランなどが入る建物に入り、観光客らを次々と襲ったが、ターミナル従業員が消火器を噴射して土産物コーナーに追い込み、シャッターを下ろして閉じ込めた。その後、観光客が避難した後にシャッターのすき間から猟友会員3人が射殺した。目撃者によるとクマの侵入当時、建物内には観光客ら数十人がいた。

 現場は畳平(たたみだいら)と呼ばれる乗鞍山頂に近い標高2702メートルの観光地。高山市丹生川支所は20日、他にクマがいないか確認するため乗鞍スカイラインを一時的に全面通行止めにする。


観光客やバスなどが多く、しかも森林限界より標高が高い場所に出現するとは、大したクマだと思います。

ところで、当ブログで畳平、乗鞍岳に言及した箇所はこの辺りから始まります。
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2009年09月15日

インフルエンザ→クモ膜下出血への所感

新型インフル患者死亡…疾患なしで重症化(読売新聞)
 沖縄県は15日、新型インフルエンザに感染した同県南風原(はえばる)町の女性(24)が死亡したと発表した。

 女性に持病はなく、基礎疾患のない人が新型インフルエンザに感染し、重症化して死亡した初のケースとみられる。

 厚生労働省によると、国内の死者は疑い例を含めて14人目で20歳代は初めて。これまでの死者は、慢性腎不全などの持病があったケースがほとんどだった。

 沖縄県によると、女性は8月26日に38・8度の熱が出て、民間病院での簡易検査でA型と診断された。自宅で治療薬リレンザを服用して療養したが、呼吸困難に陥ったため、同31日に再受診。ウイルス性肺炎の発症が確認され、県立病院に緊急入院した。

 同日、PCR検査(遺伝子検査)で新型に感染していることが判明。集中治療室で人工呼吸器を装着して治療を受けたが、くも膜下出血を起こし、15日午前11時過ぎに死亡した。同県医務課は、新型インフルエンザが悪化し、急性肺炎とくも膜下出血を併発したとみている。

 同課によると、女性は母親と弟の3人暮らし。母親と弟も同時期に発症したが、タミフルを服用し、すでに回復している。女性はカプセル状の薬が苦手だったため、民間病院が粉末状の吸入薬リレンザを処方したという。同課は「リレンザは吸入力が弱いと十分効果が得られないリスクがある」と説明している。

 今月9日、慢性疾患や既往症がなく、新型インフルエンザに感染していた大阪府四條畷市の男性(当時45歳)が死亡したが、同府は死因を虚血性心疾患と発表している。

上の記事からは、インフルエンザがクモ膜下出血を引き起こしたように読めますが、過去にそんな事例はあったのでしょうか? インフルエンザ脳症は有名ですが、それとクモ膜下出血を結び付ける記述をWeb上に見つけることができませんでした。ここからは完全な推測ですが、患者の脳には実は元々何らかの疾患が隠れていたのではないでしょうか? もし詳しい方がいらっしゃったとしたら、情報提供をお願いしたいものです。

ところで、医療の世界では「クモ膜下出血」と記すことが多いようですが、何故かマスメディアは「くも膜下出血」と書くことが多いようです。ついでに、読み方は「くもまくかしゅっけつ」でも「くもまっかしゅっけつ」でも間違いではないと思いますが、MS-IMEでは「くもまっかしゅっけつ」で変換できません。雲真っ赤出血。
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2009年05月23日

八街(やちまた)市ひき逃げ事件の件

今日のニュースで一番印象に残ったのはコレです。千葉県のニュースですよ。

八街でひき逃げ 自転車の男性死亡(産経)
 22日午後11時40分ごろ、八街市文違(ひじかい)の国道409号で、同市八街のパート、海老沼和夫さん(58)が道路の中央付近にあおむけで倒れているのを、通りかかった男性会社員(53)が発見、110番通報した。海老沼さんは全身を強く打っており、間もなく死亡が確認された。佐倉署がひき逃げ事件として捜査している。

 同署の調べによると、海老沼さんから約60メートル離れた路上に壊れた自転車があり、自転車に乗った海老沼さんが車にはねられたとみられる。現場にブレーキ痕はなかったという。


まだ犯人は捕まっていないようです。

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2009年05月22日

090522時点のインフルへの所感

5/10のエントリに引き続き、新型インフルエンザへの日本の対応に関する所感です。

5/22に発表された現時点での政府の対応は以下の通りです。
5/22のインフルエンザ関連画像
検疫時の停留という名の軟禁は行わないことになったようです。政府関係者は私の文章を読んだのでしょうか? それは良いとして、気になる点が2つあります。1つは、インフルエンザのような感染力が極めて強い感染症で、地域を2種類に分けることに意味があるのか、という疑問。もう1つ気になるのは「患者が少なく、感染拡大を防止すべき地域」における患者の「全員入院」という措置です。今回のインフルエンザのような致死率が高くない感染症での強制入院などナンセンスの極みだと思います。ここを読んでいる政府関係者は今すぐ考えを改めるべきです。もし政府が考えを変えないならば、仮に私がインフルエンザを発病したとしても病院にも行かずに届けも出さずに自宅療養で治します(それでもほぼ確実に治癒するのだから問題なし)。インフルごとき(と敢えて言い切っておきましょう)で入院するなどまっぴらごめんです。

今回の新型インフルエンザに対する対策としては、少なくとも今のところは通常の季節性インフルエンザのもので十分だと思われます。万一ウイルスが“変異”して強毒化する兆しが見えたとしたら(これは相当な低確率だと思いますが)、そのときに方針を転換すれば良いでしょう。

そんなわけで、インフルエンザに対する日本政府の現時点での対応は、多少はマシになったとは言え依然として大げさかつやり過ぎだと思います。
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2009年05月10日

検疫法に基づく「停留」への所感

カナダ帰りの男子高校生ら4名が新型インフルエンザに感染したことに伴い、飛行機内で周囲2メートル以内にいた人々が「停留」という名の軟禁状態にある件について書きます。

まずは基礎知識から。「停留」は検疫法という法律に基づく強制力のある措置であり、従わない場合の罰則も定められています。関連する条文を引用します(全文はたとえばhouko.comで参照できます)。
第2条 この法律において「検疫感染症」とは、次に掲げる感染症をいう。
1.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)に規定する一類感染症
2.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に規定する新型インフルエンザ等感染症
3.前2号に掲げるもののほか、国内に常在しない感染症のうちその病原体が国内に侵入することを防止するためその病原体の有無に関する検査が必要なものとして政令で定めるもの

第14条 検疫所長は、検疫感染症が流行している地域を発航し、又はその地域に寄航して来航した船舶等、航行中に検疫感染症の患者又は死者があつた船舶等、検疫感染症の患者若しくはその死体、又はペスト菌を保有し、若しくは保有しているおそれのあるねずみ族が発見された船舶等、その他検疫感染症の病原体に汚染し、又は汚染したおそれのある船舶等について、合理的に必要と判断される限度において、次に掲げる措置の全部又は一部をとることができる。
(「隔離」に関する第1項を省略)
2.第2条第1号又は第2号に掲げる感染症の病原体に感染したおそれのある者を停留し、又は検疫官をして停留させること(外国に当該各号に掲げる感染症が発生し、その病原体が国内に侵入し、国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認めるときに限る。)。

第16条 (中略)
2 第14条第1項第2号に規定する停留は、第2条第2号に掲げる感染症の病原体に感染したおそれのある者については、期間を定めて、特定感染症指定医療機関、第1種感染症指定医療機関若しくは第2種感染症指定医療機関若しくはこれら以外の病院若しくは診療所であつて検疫所長が適当と認めるものに入院を委託し、又は宿泊施設の管理者の同意を得て宿泊施設内に収容し、若しくは船舶の長の同意を得て船舶内に収容して行うことができる。

第35条 次の各号の一に該当する者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。(中略)
2.隔離又は停留の処分を受け、その処分の継続中に逃げた者

第36条 次の各号の一に該当する者は、6月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。(中略)
5.第14条第1項第1号から第3号まで、第6号又は第7号の規定により検疫所長又は検疫官が行う措置(第34条の2第3項の規定により実施される場合を含む。)を拒み、妨げ、又は忌避した者

以上の法律への私の所感を次の段落で書きます。

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2009年02月15日

パリ地下鉄自殺防止キャンペーンへの所感

5日前のニュースではありますが、印象に残ったので…

「パリの地下鉄では自殺しないで」、仏国鉄がキャンペーン(AFP)
地下鉄への飛び込み自殺が急増しているパリで、フランス国鉄(SNCF)が自殺志願者に「地下鉄への飛び込み以外の方法」を選ぶよう呼び掛けるキャンペーンを開始する。

 パリ首都圏では平均2日に1回、電車への飛び込み自殺が発生しており、飛び込みによる年間自殺者数は2007年の148人から2008年には20%増え、181人に上った。

 SNCFの首都圏域を統括するジャンピエール・ファランドゥ(Jean-Pierre Farandou)氏によると、特にラッシュアワーの飛び込みが1年間で72%の激増を示した。

 飛び込みがある度に約10万人の動きに影響が出る上、約100本の運行のずれがその日1日続き、ただでさえ限界いっぱいの首都圏通勤網が大打撃を受ける。

 こうした状況を受けSNCFは、自殺するという行為の「根本問題には取り組まないが、自殺の手段に電車への飛び込みを選ばないよう」呼び掛けるキャンペーンを計画していることを同氏は明らかにした。乗務員や駅職員らが、自殺するおそれのある人を発見する訓練を受け、飛び込みを防止することなどができるとも述べ、また啓蒙活動で飛び込みが激減したカナダの例を挙げた。パリの地下鉄網を運行するパリ市交通公団(RATP)と共同キャンペーンを行うという。

 ファランドゥ氏は、電車への飛び込みは決して「確実な方法」ではなく、多くの人が身体に障害を負って生き残っている結果を、自殺志願者はよく理解すべきだと語った。

 全国的に飛び込み自殺が増加しているのはパリの地下鉄網のみの現象だが、理由は判明していない。フランス全体での2008年の自殺者数は1万人を上回ったが、この総数自体は2000年以来大きくは変化していない。


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2009年02月05日

泡坂妻夫さん死去

昨日のニュースではありますが、本格ミステリ好きとしては見逃せない話題なので…

訃報:作家、泡坂妻夫さん 75歳…本格ミステリーで人気(毎日新聞)
 人情味豊かな本格ミステリーで知られる作家、泡坂妻夫(あわさか・つまお、本名・厚川昌男=あつかわ・まさお)さんが3日、死去した。75歳。葬儀の日取りは未定。喪主は妻厚川耀子(あつかわ・ようこ)さん。

 都立九段高校を卒業後、紋章上絵師の家業を継ぎながら、奇術を愛好し、プロ級の腕で知られた。75年「DL2号機事件」で第1回幻影城新人賞佳作に入賞してデビュー。この作品で名探偵、亜愛一郎が誕生した。

 奇術を小道具にした「11枚のとらんぷ」、小説の構造そのものをトリックにした「生者と死者」など、本格物でミステリーファンの熱心な支持を集めた。他の作品に「乱れからくり」(日本推理作家協会賞)、「折鶴」(泉鏡花文学賞)、「死者の輪舞」「毒薬の輪舞」「迷蝶の島」など。90年には職人の世界を描いた「蔭桔梗」で直木賞を受賞した。


個人的に、この人の初期の作品が大好きです。特に、亜愛一郎シリーズの第1短編集「亜愛一郎の狼狽」(創元推理文庫)は日本のミステリの中で私的再読回数ナンバーワンです。長編第1作「11枚のとらんぷ」(創元推理文庫)も傑作。
【参考リンク】私の感想文

月並みではありますが、ご冥福をお祈りします。

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2008年12月31日

2008年DS版十大ニュース

マスメディアの「十大ニュース」や「重大ニュース」の類は、近年は読者からのネット投票で決めているところが多いようですが、時事通信社は中の人が決めてこんな風に発表しています。
時事ドットコム:2008年10大ニュースランクインしたニュースの見出しを書き写しておきます。国内は次の通り。
1位:福田首相が辞任、麻生内閣発足
2位:秋葉原で通り魔、7人死亡
3位:日本人4人にノーベル賞
4位:東証、バブル後最安値の7162円90銭
5位:中国製ギョーザで中毒、殺虫剤メタミドホス検出
6位:北島が連続2冠、女子ソフトは悲願の金
7位:後期高齢者医療制度
8位:元厚生次官宅連続襲撃事件で3人死傷
9位:岩手・宮城内陸地震で死者・不明者23人
10位:戦後最長の拡大に終止符、月例経済報告

海外は次の通り。
1位:金融危機が世界に波及、株価暴落
2位:米大統領選でオバマ氏当選
3位:中国四川省で大地震、8万人超死亡
4位:北京五輪開催
5位:穀物など商品価格急騰、原油は1バレル147ドルに
6位:チベット暴動、各地の聖火リレー混乱
7位:ロシア軍がグルジア侵攻
8位:米3大自動車メーカーの経営悪化、合併模索も
9位:インド・ムンバイで同時テロ
10位:北朝鮮のテロ支援国指定解除

以上のランキングに対して、特に感想はありません。公的なニュースメディアとしてはまず妥当ではないでしょうか。


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2008年12月14日

早大准教授がコンビニのガラスを割った事件への所感

「後ろの客が先に払った」早大准教授、店のガラス割り逮捕(読売新聞)
 コンビニエンスストアのガラスを割ったとして、香川県警丸亀署は13日、東京都文京区目白台、早稲田大客員准教授の神津武男容疑者(38)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。

 発表によると、神津容疑者は同日午前10時10分頃、同県丸亀市の「ローソン丸亀土器町東九丁目店」で、買い物を済ませて店から出る際、出入り口のガラス戸1枚をけり、割った疑い。

 調べに対し、神津容疑者は「後ろに並んでいた客が隣のレジで先に支払ったことに腹が立ち、ガラスをけってしまった」と供述している。

ガラスを蹴る行為が言語道断であることは当然。ただ、腹が立つ気持ちは分かる気がします。

コンビニのレジの並び方問題については、以前にブログでとりあげました。銀行のATMやユニクロのレジのように完全に一列に並ぶ姿勢を全利用者が身につけるか、または店側が並び方ルールを明示すれば、今回の事件のようなトラブルは防げる可能性が高いと思います。

以下、以前に書いた文章を転載しておきます。

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2008年12月08日

「ヒトラーは偉人」の不適切

一般に、公人や有名人が戦争関連の歴史認識についての発言をするときは、相当に注意しなければなりません。歴史認識には誰もが納得する絶対的正解が存在しない場合が多く、自論と異なる意見に対して強烈な拒否反応を示す人が少なくないからです。

取扱いに最も注意を要する話題は「ナチスまたはヒトラー」、次いで「原爆」だと思われます。日本国内と一部の国々においては「先の大戦における日本軍の侵略行為」も相当な要注意トピックです。

「ヒトラーおじさん」偉人 アイドル不適切発言でテレ東謝罪(産経新聞)
 テレビ東京が4日放送したバラエティー番組「よろセン!」で、アイドルタレントがナチス・ドイツの独裁者、ヒトラーを「世界の偉人」として紹介したとして、同社は8日、「誤った歴史認識に基づく不適切な内容でした」としてウェブサイト上で謝罪した。

 放送されたのは、同番組の「世界偉人DEN!」のコーナー。アイドルグループ「℃−ute」のメンバーがヒトラーを「ヒトラーおじさん」と呼び、その演説には癒しの効果があったなどと紹介。放送後、ネット上の掲示板などで批判の声が上がっていた。

 番組の制作会社、エス・エス・エムも公式ブログで謝罪。原因について「社内のチェック体制が甘かった」と説明している。

【関連リンク】テレビ東京の謝罪page

ヒトラーは当時のドイツ民衆の多数を魅了する能力を持っていたわけで、少なくともその意味で偉大であったことは確かだと思います。だとしても、メディアや公の場で“偉大”や“偉人”などと形容することは許されないわけです。こんな現状を好ましくないと思う人も居るようですが、ドイツは第2次大戦の敗戦国だから仕方ないわけです。戦後60年以上経っているから構わないではないか、という論理は通用しないのが現実です。

戦勝国の歴史認識に従わざるを得ない(たとえそれが不正確な認識であったとしても)のが戦敗国の定めです。だからこそ、滅多なことで戦争なんかしてはいけない、と私は思っています。
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2008年12月03日

DS版2008年流行語大賞

年末の風物詩の一つ「ユーキャン新語・流行語大賞」が12/1に決定しました。
公式ページ
大賞:「グ〜!」「アラフォー」
審査員特別賞:「上野の413球」
(その他の)トップテン:「居酒屋タクシー」「名ばかり管理職」「埋蔵金」「蟹工船」「ゲリラ豪雨」「後期高齢者」「あなたとは違うんです」

ふむ。それでは、今年もDS版の流行語大賞を発表しましょう。本家に習って2つ選出します。

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2008年11月27日

ムンバイ同時テロ

インド同時テロ:日本人2人死傷…ムンバイで101人死亡(毎日新聞)
インド最大の経済都市ムンバイで26日夜、市中心部のターミナル駅や高級ホテルなどを狙った武装グループによる襲撃事件が発生。ロイター通信などによると、少なくとも10カ所で外国人6人を含む101人が死亡、287人が負傷した。銃撃戦に巻き込まれた三井丸紅液化ガス(東京)の関東支店課長、津田尚志(ひさし)さん(38)が腹部などを撃たれて死亡、同社東北支店長、結束達也(けっそく・たつや)さん(44)も軽傷を負った。イスラム武装組織を名乗るグループが犯行声明を出し、事件は同時多発テロの可能性が高い。


インドは混沌としている国ですから、インドに行く場合は十分に気をつけねばなりません。テロだけではなく赤アリも結構怖いです。もちろんトラも居ます。

ところで、ムンバイには今も火山灰が降っているのでしょうか? ←意味が分からない方は次の過去エントリをご覧ください。
【関連エントリ】ムンバイの火山灰
posted by D Slender at 21:45 | ムンバイ 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月11日

08年流行語大賞候補

ユーキャン新語・流行語大賞は年末の風物詩。一方、「何故こんな言葉がノミネートされるのか」と訝しむエントリを書く行為はブロガーの年中行事の一つです。

今年の流行語大賞候補60語が公式サイトに載っていますので、引用しておきます。

ねじれ国会  糖質ゼロ  サブプライム  ?ミシュラン  *オワンクラゲ  キターー!!  *アゲ嬢/あげあげ  *姫電  せんとくん/*まんとくん  グ〜!  アキバ系  ローゼン麻生  ポ〜ニョ、ポニョポニョ、さかなの子〜♪  メーク・レジェンド  *千年紀(源氏物語千年紀)  *おなごの道は一本道にございます。  オネエマン(ズ)  言うよね?  霞ヶ関埋蔵金  朝バナナ  蟹工/蟹工船  *エア芸  婚活  *カレセン  くいだおれ太郎   おバカキャラ  世界のナベアツ  ホームレス中学生/*解散!  私もあなたの作品の一つです  ?これでいいのだ  キモティー  *屁の突っ張りでもないですから  アラフォー  *居酒屋タクシー  一斉休漁  ゲリラ豪雨  汚染米/事故米  名ばかり管理職  チョリ〜ッス  後期高齢者  *サイバンインコ  ゆるキャラ  再発防止検討委員会  毒入りギョーザ  チェンジ(CHANGE)  *あなたとは違うんです  メタミドホス * ロスジェネ(宣言)  ゆとり世代/脱ゆとり教育  ねんきん特別便  燃料サーチャージ  ?フィルタリング  *上野の413球  *よし、よし、よーし!  *神様 仏様 上野様  ささやき女将(つぶやき女将)  ガソリン国会  暫定税率  フリーチベット  何も言えねー
 
*マークを付けた言葉は、私が意味または起源を知らなかったもの。たとえば、ソフトボールの上野由岐子さんの活躍自体はもちろん知っていますが、「上野の413球」などの言葉が使われていたとは全然知りませんでした。

?マークを付けた言葉は、何故今更この言葉を選ぶの? 遅すぎないか? と私が感じたもの。日本版のミシュランガイドの発売は昨年11月の出来事ですし、ミシュラン自体はずっと前からあるものなので、違和感を覚えます。また、「これでいいのだ」は、あくまでも1960〜70年代の流行語であるべきだと思います。その一方で、タモリ氏による故・赤塚不二夫氏への弔辞の一節「私もあなたの作品の一つです」が選ばれるのなら納得できます。独創的かつ感動的な表現でした。

そんなわけで、上記の60候補の中では「私もあなたの作品の一つです」を推したいところです。

流行語大賞の発表は12月1日ですが、その日には例年通り当ブログでも独自の「DS版流行語大賞」を発表する予定です。
posted by D Slender at 21:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする