ロッテ 2 0 0 1 3 0 1 0 0 0 0 1 8
中日 3 1 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 7
ロッテ投手:渡辺俊→小野→薮田→内→小林宏→伊藤
中日投手:吉見→河原→ネルソン→高橋→浅尾→岩瀬
前日の第6戦に引き続いての延長戦。前日はバント失敗などの拙攻が目立ちましたが、この日は両チームとも継投にミスがあったように思われました。
まず、私がロッテの監督ならば、渡辺俊は第4戦のみに先発させて第7戦には出しません(この件は第2戦の感想にも書きましたが)。渡辺俊はナゴヤドームに向かない匂いがプンプンしていたからです。仮にロッテの第3戦と第4戦の失点が逆だったら、第5戦ですんなりシリーズ優勝が決まっていました。なお、私の案は、2008年の日本シリーズで西武の渡辺監督が岸を(この年の岸は勝率面で最も信頼性が高かったにもかかわらず)第4戦の先発に起用して成功した故事に基づいています。また、私だったら小野も使いません。前日の小野のピッチングは殊勲ものでしたが、度々ピンチを背負いながらギリギリの無得点でしたからねえ。結果的に、この日のロッテの失点はほとんどこの2人によるものでした。
中日の継投ミスは、何といっても浅尾の交代機を逸したことに尽きるでしょう。いかに浅尾の信頼度が高いとは言え、前日に2イニング以上投げた投手をここまで引っ張るのは非常識な采配だと思います。ましてや浅尾は前日も失点していますからねえ。ロッテを応援している私は、浅尾が4イニング目に登場したときに心の中で勝利を確信しました。このシリーズに限っては、落合監督は岩瀬をもう少し信頼すべきだったと思います。ロッテを応援している私の目から見ると、ロッテ打者は岩瀬を簡単には打てなかったように見えました。
以上のように、第7戦は微妙な作戦の綾が非常に面白い試合でした。
最後にシリーズ全体を総括します。全体的にはロッテの調子がいろいろな面で中日を上回っていたようです。たとえば先発投手陣について、ロッテは成瀬、渡辺俊、ペンが好投しましたが、中日で先発の役割を十分に果たせたのはチェンのみでした。やはり、短期決戦では先発投手の重要性は案外高いと思います(このことは2008年シリーズの感想にも書きました)。打線面では、チーム打率的には大差はなかったものの、ロッテ打線の方が穴が少なく、積極性でも上回っていたと感じられます。このように、シリーズを通じた接戦感はあまりなかったものの、第6戦と第7戦の展開のみで記憶に残り得るシリーズだったと思います。