更に、「ノーサイド」が収録されたアルバム『NO SIDE』は凡作が皆無に等しい名盤。古今東西の大衆音楽アルバムの中で、個人的に4番目に好きなのです。
タイトルから少し話が逸れますが、1984年当時、『NO SIDE』の収録曲の中で「DOWNTOWN BOY」が気に入っていると松任谷由実さん本人が語っていた記憶があります。
現代に目を転じましょう。「ノーサイド」が、12月27日から始まる第85回全国高校ラグビーのテーマに使われることになりました。スポニチの記事から少し引用します。
名曲「ノーサイド」が花園テーマ(スポニチ)
来春メジャーデビュー予定の男女ユニット「Fonogenico(フォノジェニコ)」がカバーする。ラガーマンにとって“アンセム”とされてきた名曲が、ユーミンの許諾を得て生まれ変わる。
未デビューのアーティストを起用するとは思い切った決断ですが、新鮮な感じがして良いのではないでしょうか。ところで、“アンセム(anthem)”とは「聖歌」とか「賛美歌」という意味。思わず辞書で調べてしまいましたよ。私にとっては定着していない外来語。
何をゴールに決めて何を犠牲にしたの……「ノーサイド」は、ゴールキックを外した選手を観客席から見る目線で描かれたバラード。84年の発売当時は平尾誠二率いる同大が大学選手権3連覇、社会人では新日鉄釜石が日本選手権7連覇を果たすなど、ラグビー黄金時代だった。
そう! 思い出しました。当時はラグビー観戦がかなり人気を集めていました。その後21年間で、完全にラグビーとサッカーの世間的注目度が入れ替わったような印象があります。
高校ラグビーのテーマ曲は、第79回大会から設けられた。TBS系列で放送される中継などで使われ、高校生たちのドラマを彩る。しかし「ノーサイド」は常に候補に挙がっていたものの「ど真ん中すぎる」(関係者)との理由でなかなか実現しなかった。
「ど真ん中すぎる」から採用を却下されていたとは、面白いです。
ちなみに、私自身は未だにラグビーのルールがよく分からないほどのラグビー音痴です。すみません。とは言え、「ノーサイド」が使われることをきっかけに、今年の年末年始はラグビーに少しだけ注目してみようかと思っています。
ユーミン大好きです。
ユーミン様の名曲が発売から20年を経て、新しい世代にさらに有名になるのは結構なことだと思います。