御茶ノ水駅の警官転落事件、中国人2人を殺人未遂で逮捕(読売新聞)
22日午後11時20分ごろ、東京都千代田区神田駿河台のJR御茶ノ水駅のホームから、警視庁通信指令本部の男性警部補(49)が転落、進入してきた総武線の上り普通電車にひかれ、頭部骨折と右足切断の大けがを負った。
目撃した駅員の話から、転落の直前、警部補がホーム上でもみ合っていた男2人に突き落とされていたことがわかり、警視庁神田署は、駅員に取り押さえられていた中国人の男2人を殺人未遂の現行犯で逮捕した。
逮捕されたのは、調布市調布ヶ丘3、コンサルティング会社役員の李志(41)、国分寺市富士本1、同社員の金権(31)の両容疑者。
調べによると、李容疑者らと警部補は、転落の約2分前に御茶ノ水駅に到着した中央線の下り快速電車に乗り合わせ、車内で李容疑者らが大声で話をしていたため、警部補が「うるさい」などと注意したところ、口論になったという。
電車が同駅に到着した際、3人はもみ合うようにして降り、ホーム上でつかみ合うなどしているうちに、李容疑者らが警部補を線路上に突き落としたという。
李容疑者らは、かなり酒に酔っており、調べに対し、「突き落としたわけではない。振り払っただけだ」と容疑を否認しているという。
警部補は、夕方までの日勤を終えて青梅市内の自宅に帰る途中で、酒を飲んでいたとみられる。
実際に突き落とす意図があったか否かに関しては、今後の捜査で明らかになることを期待します。もし殺意ありならば、言うまでもなく中国人2人が最も悪いわけです。
一方、それとは別次元ですが、大声注意が原因で口論になったのが事実だとすれば、重傷を負った警部補は極めて軽率かつ不用意だと思います。自業自得とまでは言いませんが、この種の注意を行うなら、殺されても仕方がないと覚悟を決めて行うべきです。
何故か。まず、「電車内で大声で話をしてはいけない」という法律やルールは私が知る限り存在しません。迷惑行為はマナー違反に過ぎません。どんな行為を迷惑と感じるかは人によって異なる場合があるので、原則として他人のマナー違反を注意すべきではないと私は考えます。迷惑な客を注意する権限は鉄道職員にはあるのかも知れませんが、非番の警察官にはありません。
どうしても大声を止めさせたいのなら、車掌や駅係員に通報して判断を仰ぐべきだったと思います。鉄道職員とペアで注意すれば、事件が防げた可能性は高いでしょう。通報がスルーされたとしたら諦めるしかないでしょう(大声は違法行為ではないから)。
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