2007年11月12日

上勝町「ゼロ・ウェイスト宣言」を批判する

今朝、たまたま視聴したTBS「はなまるマーケット」で、徳島県勝浦郡の上勝町が紹介されていました。町の政策としてゴミの減量と細かい分別とリサイクルに取り組み、将来的にごみをゼロにすることを目指しています。

具体的には、すべてのゴミを34種類に分別し、現時点ではそのうちの8割をリサイクルに回しています。ごみ収集は毎日7時30分から14時まで、町内に1箇所のみの「ゴミステーション」で行っています。
【参考】町役場のpage

まず、以上の件を知った私の感想を端的に書きます。こんな町には頼まれても住みたくありません。


34種類の分別を強いるというだけで、とんでもなく面倒で嫌だと思う人も居るでしょうが、私はその点は許容します。資源のリサイクルができているなら、それなりの価値があると思うからです。

一番問題だと思うのは、全住民に「ゴミステーション」へのゴミ持込を強いていること。テレビでは、車でゴミを持ち込む住民の映像が流れていました。これ、車や免許を持っていない所帯はどうするのでしょうか? 自転車やバス(きっと本数は少ないのでしょうねえ)を使う? それだと大量のゴミや大型ゴミを運ぶのは極めて困難です。車が無いと不便なサービスを行う地方自治体は自治体失格だと私は思います。

実際には、上勝町ほどの田舎には車持ちしか住んでいないでしょうから、住民の不満は無いのかも知れません。そうだとしても、全所帯が家からゴミステーションまで車で移動したら、その分だけ化石燃料が消費されてCO2が発生して環境によからぬ影響を与えることを町側はどう考えているのでしょうか。徹底的に環境に配慮するなら、地域集落ごとに収集拠点を設け、低公害車を使うなどして町が収集するのが筋でしょう。

上勝町のゼロ・ウェイスト宣言には次のように書かれています。
上勝町は、日本国内の他の市区町村においても、上勝町と同様の目標を定め、相互ネットワーク構築による目標達成への協力体制が今後強まることを願い、積極的な情報交換を行っていきます。

幸い私は徳島県とは縁もゆかりもありませんが、私と関わりのある地方自治体が上勝町のような真似をしないよう、切に願います。

既に述べた通り、私は上勝町の環境政策を全否定してはいません(分別→リサイクルの試みは評価しています)し、地球環境を守ることはとても大事だと思っています。しかし、環境さえ守れれば他は全て犠牲にしても良いと考える「環境ファシズム」や、環境への取り組みを公言することで自己満足するだけの「オナニーエコ(これは私の造語)」は厳に戒めるべきだと考えます。
posted by D Slender at 12:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ナイス。最近、上勝には都市部からITプランナーだのマーケティングプランナーだのビデオディレクターだのが移住してきて、なんだかなーの自然自慢。本質的なうさんくささを感じる。
Posted by えんま at 2008年12月11日 15:31
あまりにも端的!
もう少し調べなよ。
Posted by 通りすがり at 2009年10月10日 10:44
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