東京都府中市のJR南武線府中本町駅で10月、禁煙場所での喫煙を注意した男性が、喫煙していた男に殴られ、顔面骨折で全治7週間の大けがをしていたことが分かった。駆け付けた警察官に傷害容疑で現行犯逮捕された男は「注意され、頭に来て殴った」と供述、傷害罪で起訴された。男性は「モラルを守れない人を注意してなぜ暴行されるのか。今後もルール違反には間違っていると言っていきたい」と話している。
起訴されたのは、川崎市の無職、原田康秀被告(41)。起訴状などによると、原田被告は10月11日午前10時45分ごろ、府中本町駅ホームでたばこを吸い、川崎市の会社員、市川敦さん(34)から「喫煙場所で吸ってもらえませんか」と注意を受け立腹。市川さんを追いかけて顔や肩、腹を殴るけるなどし、顔面骨折などのけがをさせた。
似たような事件は1999年にも起こっています.例えば次のリンクを参照.
【関連リンク】http://www3.ocn.ne.jp/~muen/tobaccoless/youbou/koutsusyogaibousi9905.html
まず,喫煙を注意した会社員男性の正義感や勇気は賞賛に値すると思います.もし私が同じ立場だったら,トラブル回避のためにスルーしたことでしょう.単なるマナー違反の注意なら逆に好ましくないと思うのですが(この点は過去エントリマナー違反注意は失礼だを参照),駅の禁煙エリアでの喫煙は鉄道営業法34上に反するれっきとした違法行為なので,注意行為は妥当,というか,むしろ注意するのが筋です.
市川さんは、これまでも禁煙場所での喫煙を注意して無視されたり、怒鳴られたりした経験があり、喫煙者のモラル低下に心を痛めてきた。「相手を思いやれない人が増えた。公共の場を自宅と勘違いしているのでは。今後も毅然(きぜん)とした態度を貫いていきたい」と話している。
こんな目にあっても正義感を貫くとは,この男性は重ね重ね立派だと感じます.それと同時に,余り賢くないな,とも感じるのです.怪我をしては割りに合わないと思いますし,万一殺されてしまっては取り返しがつきません.
正義感を安全に振りかざすなら,駅係員に通報するのがやはり最も賢明でしょう.通報者と駅係員とで対応すれば「逆ギレ」の危険を減らせると思います.ただ,ここで問題になるのは,駅での通報システムが不十分だと思われること.基本的に現行犯を押さえなければならないので,駅の事務室に行っている間に喫煙が終了してしまえば徒労に帰します.
そこで,是非鉄道会社の関係者の皆様には,監視体制の強化,何らかの通報システムの整備と周知,鉄道営業法違反罰則の例外なき適用と周知をお願いしたいものです(これらは既に上記の関連リンクに書かれていますが).そうなれば,私も今回の事件の被害者男性と同様,積極的に喫煙を咎める側に回るかも知れません.


