2005年08月25日

森さんと小泉さんの「ブック」

政治家に関する話題ですが、できるだけ政治色を出さずに書いてみます。

ご存知の方も多いでしょうが、参議院での郵政関連法案採決2日前の8月6日、法案否決後の衆院解散を思い留まらせるために小泉首相と官邸で会談した直後の記者会見で、森前首相はビールの空き缶と“干からびたチーズ”を取り出して次のような発言を行い、多くの人の度肝を抜きました。
「寿司ぐらい取ってくれるのかと思ったら、出てきたのは世界各国のビール。ビール10本を2人で飲んで、なくなったからもうビールはないのかと聞いたら、ないと。それで持ってきたのがウーロン茶。出してくれたのは干からびたチーズと、サーモンみたいなもの。噛んだけど硬くて食べられない。こんな待遇で1時間半も… はっきり言って、さじ投げたな、おれも」

哀愁と絶望感が滲み出る印象深い会見。後日“干からびたチーズ”が実は高級なチーズであることが報じられ、森さんの“悲哀”はますます強調されました。この会見を通じ、“古い自民党の終焉”を感じ取った方もいらっしゃるでしょう。
【参考】森「酷評」チーズ、小泉“当て付け”注文!? (夕刊フジ)


さて、昨日は珍しく「週刊朝日(2005年9/2号)」を購入しました。普段の私が「週刊○○」と名の付く雑誌を購入することは皆無に等しいのですが。お目当ては田原総一郎氏のインタビュー連載記事「ギロン堂」。ゲストは森喜朗前首相で、
「『干からびたチーズ』会談の真相」
「ビール缶握りつぶしたのは首相発案の芝居だった」
という見出しが躍っています。すなわち、あのパフォーマンスは森さんと小泉さんの事前の打ち合わせによるものだったのです。雑誌から少しだけ引用してみます。
 あの日は総理と相談したんだよ。「外に出てマスコミになんて言うかな」と言うと、(小泉首相は)「怒って出てくれ」と。「俺は殺されてもいい」と。(中略)それだけ強い意欲だったので、私には、参院をはじめ、反対派のみなさんに、総理は「否決なら解散」という警鐘を打ち鳴らすというポーズが必要だったのです。だから握りつぶしたビール缶を持っていくよ。と言って。
田原 へー、打ち合わせずみだったんだ。(笑い)

なるほど、森さんの会見での憮然とした態度は小泉さんが描いたストーリーの一部だったのですね。小泉さんの絶妙なシナリオを、ビール缶やチーズなどの小道具を用いて演じきった森さんは、まさに政界でも指折りの演技者であり、エンターテイナーだと思います。(だからこのエントリは「芸能・音楽」にカテゴライズするのです。)

8月6日の会見をきっかけに、2chのプロレス板に
急告!全てのレスラーは森喜朗に学べ!
が立ちました。森さんのマイクアピールの上手さに感服した方が立てたスレですが、実は森さんは2ch住人の方々の想像以上にプロレスラーだったわけです。ブッカーもしくはマッチメーカー(小泉さん)が書いた“ブック”を演じて観衆をひきつけるのがプロレスラーの仕事。

話は森さんからそれますが、最近の2chプロレス板はこの種の“ネタスレ”が面白いと思います。少し前には「京急最強」というスレがあり、大好きでした。この種のスレ多発は、最近の日本の(本当の)プロレスに元気が無いことが背景にあるのかも知れません(面白いからいいんですけどね)
posted by D Slender at 09:50 | ムンバイ 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。