警視庁保安課は13日、プロ野球の旧横浜大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)の元捕手で個室マッサージ店経営、山根善伸容疑者(36)(甲府市城東5)ら9人を売春防止法違反(困惑売春など)の疑いで逮捕したと発表した。
山根容疑者は1991年秋にドラフト7位で当時の横浜大洋ホエールズに入団。7年間、同球団に所属し、1軍の試合にも33試合出場していた。
山根善伸捕手は1992〜1998年に横浜に在籍していたことになりますが、覚えていません。横浜大洋紳士録によると、「93年は一軍出場し、ポスト谷繁争いに加わるも、定着しきれなかった。」とのこと。1993年に少し活躍した程度では私の記憶に残らないのもやむを得ないでしょうか。通算成績が次のpageに載っています。
現役引退選手(1999)(サイト「プロ野球人事部」より)
試合数33 打数22 打率.318 HR1 打点1
おお、生涯打率.318というのは、レロン・リー、若松、張本に次ぐ数字です(参考)。打数が違いすぎますが…
さて、このニュースで興味深かったのは、山根捕手の経歴もさることながら、「困惑売春」という用語でした。私にとっては初見。調べてみたところ、売春防止法の第七条に明記されています。
(困惑等による売春)
第7条 人を欺き、若しくは困惑させてこれに売春をさせ、又は親族関係による影響力を利用して人に売春をさせた者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
2 人を脅迫し、又は人に暴行を加えてこれに売春をさせた者は、3年以下の懲役又は3年以下の懲役及び10万円以下の罰金に処する。
3 前2項の未遂罪は、罰する。
今回の件にあてはめると
女性が風俗店で遅刻や無断欠勤したとして、「(罰金などで)130万円の借金がある。このままでは借金を返せないだろう。ヤクザの女になるか、ソープランドで働くか、どちらがいいんだ」などと迫り、女性に「ソープランドで働くしかない」と思わせていた。
というのが「困惑売春」に相当するわけですな。
山根容疑者は、他に罪状が無ければ3年以内で自由の身になれるようです。しっかりと更正して欲しいものです。