2005年07月07日

薬剤耐性淋菌の増加

このブログでこの種の話題をとりあげるのは珍しいのですが…

淋病 注射が標準治療(読売新聞)
 かつて性感染症の代名詞であった淋病(りんびょう)(淋菌感染症)。ペニシリンなどの抗菌薬の登場で感染者は減り続けてきたが、10年前から再び増加に転じた。

 予防に関心が薄い若者の性行動に加え、背景には抗菌薬が効かない耐性菌の出現がある。意外なことに、口を介した感染も広がっている。

 慈恵医大泌尿器科教授の小野寺昭一さんらの研究によると、経口抗菌薬は発売当初の有効率がほぼ100%であったものでも、10年余りで20%程度に低下してしまうものが多い。不適切な使用により耐性菌が増えたためだ。

 小野寺さんは「現在、淋病を完全に治せる経口抗菌薬は存在しない」と言う。このため、日本性感染症学会が昨年作った指針では、経口薬ではなく、抗菌薬の注射を標準的な治療法に定めている。

淋病の治療といえば、ガラス板法による検査 + 飲み薬というイメージがあったのですが、最近は変わってきたようです。経口薬が効かなくなった以上、注射もやむを得ないでしょう。

淋菌に限らず、抗生物質の不適切な使用により、薬に耐えられる細菌が出現することは多いのです。
【参考】 抗生物質が効かなくなる─耐性菌の恐怖─(at home web)
抗生物質が効かない少数の菌が生き残り、遺伝子が急速に広がっていくことにより、耐性菌が
できるというわけですな。

近年の性感染症といえばクラミジア感染症が最多数派になっていますが、男性に限れば、古典的な性感染症である淋病(淋菌感染症)が現在でもTOPを争っています。
【参考】 わが国における性感染症の現況(東府中病院)
しかし、男性の場合、淋菌感染症の排尿痛や膿などの症状の激しさはクラミジアの比ではありません。可能な限り罹るのを避けたい病気です。

最後に、淋病の実体験が書かれたブログ記事にリンクしておきます。

淋病の痛みは、シャレにならない(ブログ「フリーターで淋病になったら」より)
この方は病院に行かずに漢方薬で治したとのこと。へえ、そんなことができるのですね。とは言え、ご本人も書かれている通り、病院に行く方が安全かつ迅速に治ります。

淋病(ブログ「俺思うゆえに俺あり」より)
9エントリにも及ぶ闘病体験記は読み応えがあります。


posted by D Slender at 09:40 | シンガポール ☁ | Comment(2) | TrackBack(3) | 科学・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ!
リンクしていただきありがとうございます。
シンガポールさん(?)もお気をつけください・・・
Posted by ごる at 2005年07月28日 00:12
コメント and TBR ありがとうございます。

>シンガポールさん(?)もお気をつけください・・・
ありがとうございます。
シンガポールはHNではないのですが、それならそれで面白いかな、と思いました。
Posted by D Slender at 2005年07月30日 13:39
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