厚生労働省は、幼児から高校生まで年間400万人余りが公費負担で受けている日本脳炎の予防接種について、都道府県に対し、市町村による推奨を中止するよう求める緊急勧告を30日に発令することを決めた。
山梨県甲斐市の女子中学生が接種後に重い神経症状に陥ったことを受けた措置で、国が予防接種を中止するのは極めて異例だ。
ただし、中止による混乱を避けるため、希望者には引き続き、公費負担による接種を認める。
珍しいニュースなので、とりあげてみました。
日本脳炎といえば、1897年(明治30年)の「伝染病予防法」制定以後100年以上に亘って「法定伝染病」の地位を守り続けてきました。子供の頃、家にあった「家庭の医学」という本でその事実を知った私は、日本脳炎はコレラやペストと同様の恐ろしい病気というイメージを持っていました。
しかし、読売の記事中にあるように、日本脳炎は人から人には感染しないのです。恥ずかしながら今初めて知りました。隔離の必要すらないような病気が何故「法定伝染病」だったのか、理解に苦しみます。しかも、日本での患者数は近年激減。結局、1998年に新たに制定された感染症予防法では、日本脳炎は危険性が比較的少ない「四類感染症」に分類されました。「一類」のペストや「二類」のコレラ等とは格が違うことがようやく認定されたわけです。
今回の予防接種中止も、まさに時代の流れと言えるでしょう。
なお、現在の感染症予防法の要点については、次のページがわかりやすいかも知れません。
感染症新法


