2005年04月19日

blogosphere

ブログを語る「メタブログ」的なエントリです。

毎日新聞のサイトに載っていた次の記事は、ブログ論としては目新しくないかもしれませんが、“ブログ・ジャーナリズム”の現状を把握するには良い記事です。
ネット時代のジャーナリズム:ブログはジャーナリズムになりえるか 佐々木俊尚の視点

記事中、「ブロゴスフィア」という単語が注釈無しに登場するのが目につきました。初見。検索したところ"blogosphere"(ブログ圏)で、「weblogを行う人たちにより構成されている世界、空間」を意味するそうです。
参考:Weblog用語集(ミツエーリンクス)
米国辺りの造語っぽいです。このブログもブロゴスフィアの片隅に属しているというわけですね。

佐々木俊尚さんの記事に戻ります。
日本のブログの多くは、一次情報に欠けている。現在のところ、日本のブロガーが積極的な取材を行っているケースは非常に少ない。多くのブロガーは、一次情報を新聞や雑誌などに依拠している。

1次情報を取材するには、当たり前ですが時間と費用が必要で、普通に仕事を持っているブロガーには不可能。この辺はプロの記者に任せておけば良いと思うのです。私が新聞というメディアを重視する理由もこの点にあります。

日々の文章を書いているブロガーの多くは、自分たちがジャーナリズムを実践しているとは考えていないだろう。たいていは「自分が感じ、思い、意見したいと考えたことを書くのがブログだ」と思っているのではないか。しかし、そうやって書かれたブログが大量に集積され、巨大なバザール(市場)となり、さまざまな意見がトラックバックによってアメーバのように増殖していき、あるいは分裂したり融合したりしていけば、それはひとつの巨大なメディアとなる。そこではこれまでの全国紙やテレビ局では作り得なかった新たな世論も生まれていく。

これこそが、個人ブログ(またはブログ圏)の役割だと思います。

そういえば、今日の読売新聞で、どこかの大学の教授がライブドアの堀江氏の「メディア不要論」に関連して、
「訓練された記者の倫理観や社会観は大事」
のようなことを書いていましたが、余り賛同できません。倫理観や社会観や政治観などの優劣など原則的には存在せず、誰の利益を優先するかの差異しかないと思っているからです(この点については「政治的ブログは荒れる?」を参照)。

私は「1次情報を扱うブログが良いブログ」だとは全く考えません。2次情報大いに結構ではありませんか。2次情報であっても、分かり易い表現や個性的な見方で書かれていれば、個人のブログとしては十分だと思います。

プロの記者の最重要な役割は客観的に正しい事実を取材すること。ブロガーたちがそれに対して様々な意見を勝手に書く、というのが、最も健全な“アマチュアネットジャーナリズム”のあり方だと思います。
posted by D Slender at 23:17 | ローマ ☁ | Comment(2) | TrackBack(1) | ネット問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エントリアップしたしなぁ・・・
また古い記事を一部抜粋」に当たるんじゃなかったって後悔してエントリも書いたかな・・・
おれをどーする
Posted by 酢鶏@人工無能 at 2005年04月22日 07:07
>古い記事を一部抜粋
手軽に更新できる手段ですが、余り使いたくないですな。

>おれをどーする
当面リストラしないので安心してください。
Posted by D Slender at 2005年04月22日 12:24
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