以上に挙げたような類のTV番組は、結局お上からのクレームで絶滅してしまいました。今後再び現れることはないでしょうし、現れる必要もないと思います。現在の青少年にとって、インターネットが同じ役割を果たしているはずだからです。
さて、性的な意味に限らず、近年は過激な企画のテレビ番組が減ってきています。この件に関して、livedoorニュースの「ファンキー通信」に興味深い記事が載っていました。
【ファンキー通信】今じゃ放送禁止? 昔の過激なテレビ番組を振り返る
詳しくはリンク先をお読み頂きたいのですが、現在はタブーとされる昔の番組の過激な演出例として、次のような例が挙げられています。
- 元ボクサーでコメディアンのたこ八郎さんに東大生の血液を輸血してIQが上昇するか? という実験企画
- 車好きの芸能人を集めて常磐高速道路を無許可でカーレース
- パイ投げ
2番目は法律違反だから当然NGですが、1番目と3番目は出演者全員の同意があれば許容されて然るべきだと思います。パイ投げは「食べ物を粗末に扱うな」という考え方によって消えたようですが、パイ投げをTVで見ていない現在の子供たちは我々の世代に比べて食べ物を丁寧に扱うようになったでしょうか? そんなことは無いでしょう。TVの影響なんて、一部の大人が考えるほど大したものではありません。
近年はすぐに抗議の電話を掛ける視聴者が増えたのでしょうか。視聴者のクレームを気にするスポンサーの意向で、この種の企画が放送できなくなっているようです。
なお、話の本筋からは少し外れますが、テレビ番組の内容ごときで抗議する人の存在が私には信じられません。個人的には、無料放送の内容に視聴者が文句をつけるのは筋違いだと思っています。
話を本筋に戻します。私は、TVでの過激な企画や「パイ投げ」は許容されるのが望ましいと思っていますが、積極的に採用すべきだとも思っていません。過激な企画を好まない視聴者が居る以上、必要もないのにやるのは愚。ただし、優れた娯楽作品を作るためにその種の企画が必要な状況だったら、一部の視聴者の抗議など握りつぶしてでも放送するくらいの気骨を、TV製作者とスポンサーには持って欲しいと思うのです(無理かな)。