慶応大と共立薬科大が合併へ…08年目指し協議(読売新聞)
慶応義塾(東京・港区)と共立薬科大(同)は20日、合併を前提に協議を行うことで合意したと発表した。慶応は2008年4月に大学に薬学部、大学院に薬学研究科を新設する方針。予定通りに合併が行われれば、4年制私大の学校法人では1951年の日本大、東京獣医畜産大、52年の日本医大、日本獣医畜産大の合併以来、3例目となる。大学の志願者数と入学者数が一致する「大学全入時代」が来年度に迫り、大学の生き残り競争が激しくなる中で、今回の合併は注目を集めそうだ。
再来年、慶応に薬学部誕生となれば、間違いなく私立薬学部の中では一躍最難関に躍り出ることでしょう。
共立薬科大では、今年度から薬学部が4年制から6年制に変わったことで、学生離れが進み、今年度入試の志願者数が前年度比で14%も減少していた。また、6年制への変更に伴い、病院実習の期間が大幅に増えたため、「病院を持たない薬科大学としては限界がある」と判断。医学部、病院、研究施設を備える慶応大との合併を希望した。
一方、慶応大には、医学部や理工学部、看護医療学部などがあるものの、薬学部はなかった。このため、合併による新学部設立を新たな目玉とすることで、質の高い学生を確保できると判断したとみられる。
薬学部は、従来の共立薬科大の建物内に置かれるのでしょうか。信濃町の慶応病院で実習を行うとなると、移動距離が気になるところです。アクセスマップによると、共立薬科大学は港区芝公園と浦和に校舎があります。浦和は論外ですが、芝校舎と慶応病院だったら、距離は5km足らずなので、まずまずの近さ。道路状況が良ければ車や自転車なら素早く移動可能。ただ、鉄道の便はいまひとつかも知れません。駅から若干歩きますが、都営大江戸線の大門〜国立競技場を利用するのが無難でしょうか(他の手段だと乗換えを要します)。
【関連サイト】学校法人慶應義塾と学校法人共立薬科大学は、合併を前提として協議に入ることで合意(PDFファイル。慶応の公式プレスリリース)