2006年10月25日

モヒカン族への所感

昨年の夏ごろから、はてなダイアリーの一部コミュニティで「モヒカン族」という言葉が使われ始めたことは知っていましたが、私には直接の接点がないコミュニティだったこともあり、特に気に留めませんでした。

ところが、最近はてな以外の場所(2chなど)でも「モヒカン族」を度々見かけるようになっています。そこで、遅ればせながら当ブログでもとりあげてみましょう。

まず、「モヒカン族」を丁寧に説明しているpage2つにリンクします。
モヒカン族(ネット用語) - Wikipedia -
モヒカン族とは - はてなダイアリー -
wikiの方から少々引用します。
モヒカン族の類型は、インターネットあるいは他のコンピューターネットワークの古い利用者の文化に似る。
  • 技術的知識に優れ、それらの知識を当然の物として扱いがち
  • 情緒的なやりとりよりは情報の交換を重視する。
  • 社交辞令は抜かして端的に論点を述べることが望ましいと考える
  • 相手のミスを指摘することは悪意的なことや失礼なことではなく、間違った情報を訂正する大切な行為であると考える

モヒカン族が情報の交換としての対話を重視するあまり、対話を通じて相手が感情的になる可能性を軽視すること、また間違いは積極的に訂正しようとする習慣はしばしば揉め事につながる。モヒカン族は対話の相手に対して、当たり障りのない言い回しではなく端的な指摘をする。また相手の論に間違いがあると考えればそれを1つ1つ確実に指摘しようとする。

はてなダイアリーからも少々引用。
  • 会話中の言い間違いや相手の誤解は指摘するほうが良いと考える
  • 一般人から「理系的」と呼ばれやすい

どうやら、モヒカン族の最も顕著で分かりやすい特徴は、
「言い間違いや誤字などの相手のミスや誤解を指摘する方が良いと考える」
だと言って差し支えなさそうです。

モヒカン族が「理系的」と呼ばれやすいのも納得できます。たとえば、私が関わっている数学質問掲示板コミュニティの回答者の中には、モヒカン族的な感性を持っている人を割と頻繁に見かけます。Wikipediaには、理系的な人がモヒカン族になりやすい理由が書かれています。
論文や学会発表などといったアカデミックな領域の活動とインターネット初期の発展は密接に関連していた。アカデミックな活動においては言葉と論理が全てであり、学術を職業としている人間にとっては論旨の揺れや言葉の用法の間違いなどがあれば指摘するのが常識であり、指摘されたら誤りを認め素直に受け入れることを当然とする文化が存在する。もちろん、異なる主張を戦わせることは、こういった学術の徒にとっては共通の真理に辿りつくための道程であり、日常である。

一方で、一般社会では論旨に揺れが生じたまま会話が進行することや、意思の疎通ができれば言葉の用法の間違いが寛容に受け入れられることがしばしばある。特に、共通の話題について盛り上がっている時に論理の不整合や言葉の誤用を指摘することは、「無粋」、「話の腰を折る」、「場の空気が読めない」などと批判されることが一般的である。また、場の空気を読んだ上で敢えて論理の不整合や誤用を指摘することも起こるが、これはアカデミックな社会とは異なり、故意に話の腰を折ることで悪意を持って相手を攻撃する手段として用いられ、またそのように受け取られることが多い。

要するに、アカデミックな世界での常識を一般のwebの世界に持ち込んでいるのがモヒカン族ですか。

さて、私自身の「モヒカン族」に対する所感を次段落でズバリ書きます。


一般のブログや掲示板での「モヒカン族」的行動は基本的に嫌いです。どうでも良い(と私の目に映る)他人のミスを指摘するのは私の美意識に反します。勿論「モヒカン族」になるのは個人の自由なので、彼らを表立って咎めることはありませんが、内心では「格好悪いなあ」と思いつつ見ています。

自分ではミスをしないように極力注意を払いつつ、他人のミスには寛容、というのが最も格好良いと私は思います。

ところで、当ブログでは比較的早い時期から「議論はしない」「コメントは原則放置」と明言してaboutエントリにも書いてあるせいか、モヒカン族的なミス指摘コメントが寄せられることは滅多にありません。しかし、皆無というわけではありません。例えば昨年3月のこちらのエントリの最初のコメントは、私に専門知識が乏しいゆえの誤解を指摘する内容でした。おそらくアカデミックな職業の方でしょう。正直なところ、当時の私は「素人がカエルの種名を間違えて覚えても全然大したこと無いじゃん」と内心思いつつも、とても礼儀正しく書き込んで頂いたので、(たまたま日曜日で暇だったこともあり)こちらも最大限の礼儀でお礼を申し上げた次第です。もしも単に誤りを指摘するだけの文体だったら、冷淡に放置していた可能性があります。

そんなわけで、今後とも、当ブログの記述に客観的かつ些細な誤りがあった場合、指摘してくださるのを咎めはしませんが、ブログ主が快く思っていないことを承知の上で指摘してください。ましてや、主観的な“誤り”(政治思想が自分と異なるとか、HTMLの記法がW3C推奨と異なる等)の指摘には、原則として耳を貸さない(コメント削除もあり得ます)のでそこんとこよろしく。

尤も、「ブログの記述が法に触れる可能性がある」等の重大な瑕疵がある場合は、どうかご遠慮なく指摘してください。最大限に感謝しつつ対応いたします。

ところで、
モヒカンチェック!(ryak.net)
をやってみました。チェックがついた項目は6,10,14,17,31,35のみで、
あなたのタイプは[タイプ8:似非モヒカン族的義理人情主義]です。

と出ました。何となく納得できる結果です。

最後に結論めいたものを書いておきます。上ではネットでのモヒカン族に対して否定的なことを書きましたが、リアルな世界ではモヒカン族的な行動規範が要求される状況も結構あります。アカデミックな職業では当然ですが、一般企業であっても、例えばミスが許されない仕事をチームで行う場合などは、時には他人のミスを容赦なく指摘することも必要でしょう。モヒカン族になるべきときはなり、そうでないとき(周囲の人に望まれないとき)は非モヒカンに転ずるという行き方が、最も賢明だと思われます。

【参考リンク】J-CASTニュースの
場の空気が読めない 「モヒカン族」
も、モヒカン族に否定的な論調で書かれています。コメント欄は、親モヒカン派からの反論コメントで賑わっています。
posted by D Slender at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ネット問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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