2006年09月14日

侮辱罪と拘留刑

昨日のニュースで印象に残ったものを一つ。

スナックで初対面女性に「デブ」、大月市議の有罪確定へ(朝日新聞)
 山梨県大月市のスナックで女性客に「デブ」と暴言をはいたとして侮辱罪に問われた同市議小俣武被告(55)の上告審で、最高裁第二小法廷(中川了滋(りょうじ)裁判長)は被告の上告を棄却する決定をした。決定は11日付で、一、二審判決の拘留29日が確定する。

 一、二審判決によると、小俣市議は04年9月30日、スナック店内で、初対面の女性を公然と侮辱した。女性の夫が注意したが、小俣市議は「デブにデブと言って何が悪い」と開き直った。

 女性は小俣市議に対して慰謝料など130万円を請求する民事訴訟も起こしており、甲府地裁都留支部は先月、小俣市議に30万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 拘留は拘置所や刑務所などに拘置する刑で、最長が29日。執行猶予はつけられない。

私は「侮辱罪」と「拘留刑」について知らなかったので、ちょっと調べてみました。

刑法(houko.com)から引用。
(名誉毀損)第230条 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。

(侮辱)第231条 事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する。

なるほど、名誉毀損と侮辱の違いは「事実の摘示」の有無ですな。そして、名誉毀損の方が罪が重いと。うーむ、私の感覚では、事実や根拠を提示せずに「デブ」とか「氏ね」とか言う方が、人として如何なものかと思うのですが。

更に、拘留と科料についても引用します。
(拘留)第16条 拘留は、1日以上30日未満とし、刑事施設に拘置する。
(科料)第17条 科料は、千円以上1万円未満とする。

30日未満の拘留期間は、懲役や禁固よりも遥かに短いですが、その代わり執行猶予が付かないんですねえ。勉強になりました。

ところで、小俣市議の事件とは関係ないですが、2chなどのweb掲示板や特定ブログのコメント欄には、何の根拠も書かないで「馬鹿」とか「氏ね」とか「死ね」とか発言する人が少なからずいます。個人的にこういう連中は大嫌いなので侮辱罪に処すれば良いと思うのですが、この種の行為は恐らく現行の法解釈では罪にならないでしょう。「公然と」の条件を満たさないような気がします。しかし、ここはひとつ「匿名の相手への侮辱であっても、誰もが見られるという意味での公然性がある」と法解釈変更してみてはいかがでしょうか。そして、根拠無き一行侮辱を書く輩を容赦なく拘留していけば、日本のネットマナーは全体的にかなり向上することでしょう(警察は忙しくなるので嫌がりそうですが…)。
posted by D Slender at 12:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。