通行人はね、民家に突っ込み2人死亡…岐阜・各務原(読売新聞)
「通行人はね」が「通行人撥ね」であることに気づくまで30秒かかりました。すみませんでした。
これをきっかけに、有名な童謡「サッちゃん」を思い出しました。
作詞:阪田寛夫 作曲:大中恩
サッちゃんはね サチコっていうんだ
ほんとはね だけど ちっちゃいから
じぶんのこと サッちゃんって呼ぶんだよ
おかしいな サッちゃん
サッちゃんはね バナナが大好き
ほんとだよ だけど ちっちゃいから
バナナを はんぶんしか たべられないの
かわいそうね サッちゃん
サッちゃんがね 遠くへ行っちゃうって
ほんとかな だけど ちっちゃいから
ぼくのこと わすれてしまうだろ
さびしいな サッちゃん
メロディはこちらで聴けます。
改めてこの詩を読んでみると、結構深いな、と感じました。次のサイトでの解説が特に興味深かったです。
サッちゃん(シリーズ日本のうた)
作詞を依頼され、何にしようか悩んでいた阪田は、幼稚園の一年上にいた、足が速くて爽やかな風を連想させるサッちゃんという名の女の子のことを思い出し、響きも気に入って題にしたといいます。子供の中にある普遍的な感情を描いてヒットさせようと意識していた訳では無いのですが、簡単に一番が出来上がった割に次が続かず、苦し紛れに、なかなかバナナを食べられなかった幼い日の体験を思い起こし二番にし、更にまとめなければならない三番にいたっては、歌詞の締切りが迫り妥協もあって『たしか現実のサッちゃんは、引越したのか、いつのまにかいなくなっていたので、勢いにまかせ〈とおくへいっちゃう〉ことにした』そうです。
そんな裏話を知らない詩人の まど・みちお評によると、「この詩は〈だけど ちっちゃいから〉という言葉が鍵」との高い評価。小さいから、子供だからどうしようもない世界がある、子供はいつも明るく無邪気な世界に生きている訳では無いし、子供だからこそ幼い胸に痛切に感じる寂しさも有るのでしょう。一番から三番まで共通して出てくる〈だけど ちっちゃいから〉は、そんな真理をすくいあげているようだとも言われました。その評を聞き、あらためて童謡の奥深さを実感したというのが阪田の弁です。
阪田氏本人にとっては締め切り間際の苦し紛れのつもりでも、他人からは高く評価されてしまう。これが才能というものなのかも知れません。
阪田寛夫氏は昨年に亡くなっていたのですね。ついニュースを見逃していました。


