トヨタカップ決勝戦のピッチ侵入、スペイン人を逮捕(読売新聞)
このニュースの見出しを見て、昨年2月に別所で「ピッチ」についての文章を書いていたことを思い出しました(当時、ここは未開設)。以下、若干修正して転載します。
▽▽▽以下転載▽▽▽
ふと耳にしたサッカー中継に関して疑問が1つ発生。以前にも書きましたが、サッカーという球技は私の中では見るスポーツとして全く認知されていません。ですから、詳しい人にとっては他愛もない疑問だと思いますが、「ピッチ」って何でしょう? 前後関係から判断すると「グラウンド」と同じような意味で使われているようですが、それなら何故「グラウンド」と言わないのでしょう?
調べてみました。2002年ワールドカップサッカー大会読本(文部科学省)の中のサッカー用語集から引用します。
ピッチ
試合を行うグラウンドのことで、タッチラインとゴールラインに囲まれた部分を言う。フィールドは、ピッチの外側の部分も含めたサッカーの試合が行われる場所をさす。
なるほど、ピッチとは要は白線で囲まれた長方形の領域であり、「ピッチ領域」は「フィールド領域」に含まれるのか。そして、敢えて「グラウンド」という言葉は使わない、というわけですね。それにしても、私の頼りない記憶によると、1993年Jリーグ発足当時のTV実況や報道に「ピッチ」は登場していなかったような気がします。
ところで、「ピッチ乱入」で検索すると、2003年11月29日の日立柏サッカー場での乱入事件の記事がいくつかHITします。たとえばFC東京の公式見解page。この中
ピッチに降り
という表現がありますが、上記定義に照らし合わせると違和感を覚えます。競技場の構造から考えて、いきなりピッチの地面に足をつけることは困難。「まずフィールドに降りた後、ピッチに入る」が正しいような気がします。しかも、ファンがピッチに入ることがモンダイだとすれば、フィールドに入るのはモンダイない、という結論にもなりかねませんが、まさかそんなことは無いですよねえ。
ひょっとして「ピッチ」というコトバが何となく格好良く聞こえるので、使ってみたいだけなのではないか、と勘繰ってみたりします。ただ、繰り返しになりますが、私はサッカーには詳しくないので、全く見当外れなことを書いている可能性も捨て切れません。
本逮捕だろ