今朝、ふと思い立って「伊香保 横断歩道」でGoogle検索してみたところYoutubeの動画pageが最上位だったので少し気を良くしながら検索結果を下に向かって辿ってみたところ、次のpageが目に留まりました。
交通安全教室(伊香保小学校blog)
小学校ではよくある行事。低学年向けには横断歩道指導が行われたようですが、次の記述が非常に気になりました。
手のあげ方から、止まってくれた運転手の方へのお礼の仕方までしっかり学習したことを守って渡りきることができました。※強調は私によります。
最初に感じたことは「ああ、やはり手を挙げるのだな」ということ。言うまでもなく、道交法38条により(無信号)横断歩道を渡ろうとする歩行者が存在するときは、挙手の有無にかかわらず車両は横断歩道直前(または停止線直前)で停まらなければなりません。つまり本来は歩行者の挙手など不要であり、ましてや義務でもないわけですが、身体の小さい小学校低学年の存在を目立たせるという意味で挙手には意義があるかも知れないので、この点は良しとしましょう。
しかし、「運転手へのお礼を教えた」と思われる件は問題だと思います。何故なら、運転手が一時停止するのは当たり前かつ法的義務であり、お礼を言われる筋合いはないからです。もちろん、教育的一般論からは「何かしてもらったときにお礼をする」のは悪いことではなくむしろ良いことなので、小学生に敢えて「お礼をするな」と言う必要はありません。しかし、将来ドライバーになる可能性が高い小学生に「お礼をしよう」と指導すると、「運転手がこの状況で停まるのは良いことである」という誤った理解につながるおそれがあると思います。「良いこと」ではなく「義務」ですからね! のみならず、群馬県伊香保地区の現役のドライバーたちにもそのような悪影響が懸念されます。
以上の理由により、私は交通安全教室の横断歩道指導で運転手へのお礼を教えるべきではないと思います。お礼には一切触れずに指導すべきでしょう。