8月31日(金)の夜、件の横断歩道に橋の方から歩いて近づくと、複数の車が行き交う状態でした。夜とはいえ、横断歩道に近づく人影が見えないことはないと思いますが、残念なことに減速徐行しようとする車はいません。右から走ってきた最初の一台はあまりに近すぎたのでパスした直後、それに続く車の前に躊躇なく一歩を踏み出しました。このときは若干危険な距離だったので「止まれ!」と大声で叫びながら。その車は慌て気味にハンドルを若干右に切りながら急停車。横断歩道上で停止しました。車が横断歩道の手前で停止できなかったということは、道交法38条違反であることの明確な証拠です。その直後に対向車線の方から1台のタクシーがスピードを上げて横断歩道を通過していきました(これももちろん違法走行)。タクシーの後ろから更に原付と乗用車が一台ずつ近づいてきたので、タクシーに続いてスルーされてはならないと思った私は、とっさに原付の方に向かって「止まれ!横断歩道だぞ!」と叫びました。「危険な歩行者がいるぞ」というアピールのつもりでしたが、ひょっとしたらこれは余計だったかも知れません。
横断歩道上での出来事は前段落で終了ですが、今回は続きがあります。横断歩道上に急停車した車は、発車して少しだけ進んだ場所で止まった後、ドライバーが窓を開けて私に向かって「おい、死にたいのか、ボケ!」と、正に典型的な若いチンピラ風の口調で怒鳴ってきました。余りにも絵に描いたような状況に、私は愉快さ40%道交法違反への憤り50%警戒心10%の心理状態の中、即座にドライバーに向かって「法律違反をするな! それだけだ!」と簡潔に怒鳴り返しました。車はそれ以上何も返さずに走り去りました。
以上の私の行動については、非常識だと思う人が多いでしょう。私もそう思います。万一のトラブルを回避するため、今後はこのような状況では自粛する予定です。ただ、私の行動は道交法というルールに照らす限りは何の問題もないことは間違いないはずです。
ところで、視界が良くない夜に歩行者を見落とすのは仕方ないではないか、と思う人がいるかも知れませんが、ぜひ道交法38条の再読を。横断しようとする歩行者等がないことが明らかな場合を除き、横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければなりません。つまり、見通しが悪いならば横断歩道に近づくときに徐行しろ、ということです。歩行者がいないことが明らかではない無信号横断歩道は赤信号とほぼ同じだよ、ということを改めてフォントを大にして確認しておきます。
最後に、上記の出来事について一つ補足を。私に罵声を浴びせたドライバーよりも、タクシー運転手の方に私はより強い憤りを覚えます。既に横断歩道上に停止している車があり、かつ横断歩行者の存在が明らかな状況にもかかわらずスピードを上げて走り去ったからです。こんな車両が存在すると、対向車線側の車が正しく止まったために渡り始めた歩行者が事故に遭ってしまう危険があります。