私が横断歩道前にさしかかったとき、既に道路の対岸で小柄な女性が車が途切れるのを待っていました。当ブログで何度か述べてきた通り、全ての車両が道交法38条を守っていれば、歩行者は無信号横断歩道で待つ必要などないはず。換言すれば、歩行者が待たねばならない状況では違反車両が存在するということです。実際、減速する気配のない車がその女性の右方から(つまり私の左方から)接近していました。さほど危険がない距離と判断した私は躊躇なく横断歩道に侵入。車はようやく減速し、私は無事に横断しました。
このとき件の女性も横断開始することを期待したのですが、残念ながら女性はその場で待ち続けていました。車が途切れてから渡るのを好む人なのでしょう。歩行者が過剰に待つ行為は違法でも何でもないわけですから、その女性を咎める筋合いはありません。しかし、歩行者が横断歩道脇で待っている以上、車には一時停止義務があります(道交法第38条)。さて、件の車は女性の存在にもかかわらず一時停止せず、私が横断し終わりそうなタイミングで再加速して横断歩道を通過しやがりました。完全な違法行為です。私は本気でブチ切れて、車に向かって「横断歩道では止まれ!」とMAXの大声で叫びましたが、もちろん車は走り去ってしまいました。おそらく私の声はドライバーに届いたと思いますが、一番驚いたのはその女性だったような気がします。こんなことになるなら、歩くペースを落として車を完全に止めるべきだったと感じました。今後、同様な状況で自分以外の歩行者が待っていた場合はそうするかも知れません。
しかしまあ、件のドライバーはよく恥ずかしげもなく堂々と法律違反できるものです。取り締まられなければ悪事を犯しても構わないという考え方は決して褒められたものではありません。警察が動いて横断歩行者妨害をどんどん取り締まってくれるのがベストなのはもちろんですが、メディアやネットの力でドライバーの意識改革を促すこともある程度は有効かも知れません。当ブログもそのための一助になれば、との思いで更新を続けています。